2017年11月20日

アンサンブルエンメ 第28回定期演奏会

Ensemble M (アンサンブルエンメ) 第28回定期演奏会
かなっくホール 11月18日 2017
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プログラム
1. Contemporary Christian Music
 「Ubi Caritas」「Northern Lights」「Eripe Me」「This Is My Father's World」
2. Nコン課題曲より
 「信じる」『聞こえる」「YELL」「手紙~拝啓十五の君へ~」
3. 混声合唱のための「ドラえもんのうた」より
 「ドラえもんのうた」「夢をかなえてドラえもん」「少年期」「ボクノート」
4. 無伴奏混声合唱曲集「レモンイエローの夏」より
 「レモンイエローの夏」「流れ星の行方」「国境線」「き」


母校である横浜南高のOB/OGが発足したアンサンブルエンメ。
合唱部の友人が出演するので聴きに行きました。
かなっくホールは、JR東神奈川駅と京急仲木戸駅の間にあり、東急東白楽駅からも徒歩圏内にある、アクセス便利なホールです。

1. Contemporary Christian Music
「Ubi Caritas」「Northern Lights」「Eripe Me」「This Is My Father's World」

合唱といえば、やはり長い歴史のある宗教歌曲を連想します。
美しいハーモニーに心が安らぎます。
プログラムに歌詞カードがついており、意味を知りながら歌を聴くことができました。

2. Nコン課題曲より
 「信じる」『聞こえる」「YELL」「手紙~拝啓十五の君へ~」

休憩の後、出演者全員がGパンに白シャツで登場。
全員その姿で静止している姿は、どこか不思議で、現代不条理演劇が始まるような雰囲気がありました。

3. 混声合唱のための「ドラえもんのうた」より
 「ドラえもんのうた」「夢をかなえてドラえもん」「少年期」「ボクノート」

バンダナやハンカチなど、衣裳に更に赤いワンポイントを加えて登場。
「ボクノート」はシンコペーションのリズムがキモなので、もっとスローテンポの方が和音が響くと思いました。

4. 無伴奏混声合唱曲集「レモンイエローの夏」より
 「レモンイエローの夏」「流れ星の行方」「国境線」「き」

合唱のために作られた合唱曲は、こういう機会でもないと聴くことがない歌ばかり。
やはり効果的なハーモニーの広がりを感じます。

プログラムの紙が、まれに見るほど分厚いいい用紙で印象に残りました。
また高校時代、合唱部が朗々と「エクスルターテ・デオ(Exultate Deo)」を歌うのをいつも聴いていたので、今回も聴きたかったなあと思いました。もう当時の部活ではないんですけれどね。
合唱の演奏会を聴くのは、あまりない機会なので、新鮮でした。
posted by リカ at 16:44| Comment(0) | 【play】その他 | 更新情報をチェックする

2017年11月17日

人生をプラスにする音楽の力

人生をプラスにする音楽の力~チェロとコントラバスのディープな世界~
11月15日(水)+PLUS
演奏:金木博幸(東京フィルハーモニー交響楽団 首席チェロ奏者)
   黒木岩寿(東京フィルハーモニー交響楽団 首席コントラバス奏者)
コーディネイター:村尾真希子(東京フィルハーモニー交響楽団)
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黒木さん、村尾さん、金木さん

プログラム:
ジャン・バリエール「チェロとコントラバスのためのソナタ」
ハンス・フリーバ「無伴奏組曲より~プレリュード、ガヴォット、ジーグ」
アルフレート・シュニトケ「讃歌第2番」
黛敏郎「文楽」
ジョアキーノ・ロッシーニ「チェロとコントラバスのためのデュエット」

今月の赤坂コミュニティカレッジは、チェロとコントラバスの演奏会。
演奏者は、金木博幸氏(チェロ)と黒木岩寿氏(コントラバス)。
お二方とも東京フィルハーモニー交響楽団の首席奏者です。

オーケストラの中でも低い音を担当する二つの低弦楽器のソロやデュエットは、あまり聴く機会がありません。
加えて通常のリサイタルでは、演奏者は極力喋らずに演奏に集中するのが定番ですが、二人はわかりやすい解説を加えて楽器と曲、時代背景などを紹介してくれました。
プロの研ぎ澄まされた演奏を至近距離で聴けるなんて、めったにないチャンス。
至福の時間です。
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● ハンス・フリーバ「無伴奏組曲より~プレリュード、ガヴォット、ジーグ」
オーストリア出身のコントラバス奏者・作曲家であるハンス・フリーバが、バッハの「無伴奏チェロ組曲」のような曲を書きたいと思って作られた、現代版無伴奏コントラバス組曲。

初めて聞く作曲家ですが、コンバス界ではよく知られた人だそう。
どれも難曲です。
特に「ガヴォット」は、高音が出ています。
奏者は、猫背になった状態で楽器の駒に近い指板を押さえて高い音を出しています。
もうそれは、チェロの音域。
不自然な体勢でバランスを保ちながら演奏するのは大変なことで、弾きこなすにはとても高いレベルのテクニックが必要です。

● アルフレート・シュニトケ「讃歌第2番」
シュニトケは在ソビエトのドイツ作曲家。「讃歌第2番」は1974年作の現代音楽で、演奏時間は6分。
チェロとコントラバスで、メロディの対比が展開されます。
神と人の対話というようにも聞き分けられるとのことで、耳を傾けると、確かにそこに意味を感じます。
フラジオレット(倍音)の奏法が取り入れられています。

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● 黛敏郎「BUNRAKU」
本当はバッハ「無伴奏チェロ組曲」がプログラムに入っていましたが、突然変更になったのがこの曲。演奏時間9分。
大原美術館が依頼した1960年作の文楽の曲だそうです。

チェロの独奏曲なのに、文楽?
不思議に思いましたが、実際の演奏は、弦が指板にぶつかる音も聴こえるほど強いピチカートが続く、かなり激しいもの。
弓毛がパラパラ切れるほど激しい超絶技巧で、三味線のバチを叩く感じが表現されていました。
チェロで三味線。斬新です。
和音階のチェロの曲。チェロのポテンシャルをグイグイと引き出すような曲でした。

● ジョアキーノ・ロッシーニ「チェロとコントラバスのためのデュエット」
ロッシーニといえばオペラ作曲家。2人が所属する東フィルは、日本で一番長い106年の伝統がありますが、また日本で一番頻繁にオペラの伴奏をしているオーケストラで、「オペラのオケ」だと言われているそうです。
またロッシーニといえば、ベルカント唱法。
そんな彼でも、1824年に楽器の二重奏曲を作っていたんですね。

演奏中、黒木さんがおもむろに「何を弾こうかな~?」と言いながらメロディを展開していきました。
そんな奏者に自由さがある曲なのか、彼のアレンジなのかはわかりませんでしたが、聴く側としてはかなり新鮮でした。

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チェロの弓毛が何本も切れる熱演でした

途中で、観客の質問コーナーもありました。
「左利きの演奏者はいますか?」という問いには、黒木さんが「ポルトガルのコンバス奏者で一人いるのを知っている」とのことでした。
演奏の時には腕がぶつかることを考慮して、左利きの人も弦は右に持って演奏するものと思っていましたが、そういうわけでもないんですね。

どれも初めて知る、難度の高い曲ばかりでしたが、聴くポイントを解説してもらったおかげで、ゆったりと聴くことができました。

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金木さんと黒木さんなので「東フィルのゴールド・ブラックコンビと言われている」と教えてくれたコーディネイターの村尾さん。
家もお隣同士という仲良しのお二人の息の合った演奏とユーモアにあふれるトークに、時間を忘れて聞き入りました。
そして、日本フィルのコンバス奏者になっている部活の先輩のことを思い出して、懐かしい気持ちになりました。
posted by リカ at 15:02| Comment(0) | 【music】Classic・弦楽 | 更新情報をチェックする