2020年01月31日

WANIMA – COMINATCHA!! TOUR 2020

横浜アリーナ 1/30

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● 一夜漬けで臨む

前日にお誘いいただいたWANIMAのライブ。
名前がようやくわかる程度で、歌は一曲も知りませんが、せっかくの機会なので、行ってみることにしました。
「いいなあ、結構好き」という人が周りに多く「CMでよく流れてるから、聴けばわかると思う」と言われます。
(一夜漬けだー!)と、前の晩に曲を聴き込みました。
元気よく、はじけるような歌をたくさん持ってる3人組ですね。
「彼らのライブには耳栓と着替えが必要だよ」と言われて、(いったいどんな感じなの?)と若干恐れながら、耳栓だけ持参しました。

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● カラフルコスチューム

横浜アリーナでのライブは、数年前のスピッツコンサート以来。
会場前は、カラフルなWANIMAコスに身を固めた人たちで埋め尽くされていました。
濃ゆすぎるワールドに腰が引けますが、観客の中に大きなおなかの妊婦さんを見かけて、(私もきっと大丈夫)と勇気を出しました。

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● 上階指定席

スタンディング席かと思って覚悟していたら、指定席だったので、とりあえず体力は何とかなりそう。
会場中央のアリーナ席をスタンディングエリアにしているので、かなりの人数が入っています。
横アリは昨日と今日の2日間。チケットはソールドアウトだそう。
すでに売り切れ続出のグッズ。どれも超派手派手ですが、ファンは買い足していくのが楽しそう。

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● ライブスタート!

いよいよライブが始まりました。
指定席でも、立ち上がります。
少し高く作られたステージから花道を使って、アリーナ中央ステージに行けるようになっています。
1曲目から会場のボルテージは上がりまくり。
すごい音量に圧倒されますが、耳栓が必要なほどではありません。
ボーカル・ケンタの声量がすごいです。
何曲も休みなく歌い続けていっても、枯れたりしんどそうになったりせず、ずっとパワフルなままです。

● サークル

アリーナ席を上から見下ろして、ビックリ。
観客たちの中にミステリーサークルのような、台風のような円ができており、その中を観客がグルグル走り回っていました。
中央にはに人がいて、タオルを回しています。
えっ、どういうこと?
2カ所で同時発生する時もありました。

これは「サークル」と言うんだそうです。
友人が教えてくれなければ、さっぱりわかりませんでした。

● ダイブ

さらに、スタンディング席の前方がうねっています。
よく見ると、何人も何人も、大勢の観客たちによって、どんどん前に運ばれていきます。
これは「ダイブ」と言うんだそうです。

ダイブし終えたダイバーたちは、すごく楽しそうに、いそいそと通路を通って後ろに周りまたスタンディングエリアに入っていきます。
後から後からそんな人たちが!どうなってるの?
ライブを聴きながらも、目線はアリーナエリアにくぎ付けです。

● ほっこりMC

何曲か続いてから、MCタイム。
ガンガンの歌が続くし、ファンたちが着ているのはアフリカントライブ風のハデなウェアなので、WANIMAメンバーはサイケでB系のパリピかと思っていました。(^_^;)
でも、MCタイムになると、とつぜん天草弁をゆったり喋るお兄ちゃんたちになります。
言っていることも優しくて(ああ、いい人たち)とほっこりしました。
「メンバーの2人とは365日ほぼ一緒にいて、いつも支えてもらっている」というケンタ。仲がいいんですね。
「ダイバーたち、首もげそうになって頑張ってくれて、ありがとー」と声を掛けていたので、ライブ中に観客がダイブしまくるのは公認なんですね。
確かに、どのスタッフも、観客のムーブメントを止めていませんでした。
いまどきのライブって、こんな風になってるのかしら?
いやー、びっくりだわ。

● ワンピース

どんどん曲は進み、大型液晶にワンピースのルフィが登場した時に、階上のボルテージが最高潮に達しました。
映画主題歌「GONG」の時には、アリーナじゅうが大うねりでした。

● その場でリクエスト

それから彼らは花道を通って中央ステージに移動し、そこでリクエストを歌うことに。
少しの暗転のあと、明るくなったらもう彼らが移動していました。
ドラムセットもあったので、暗がりの中を、スタッフたちが運んだようです。
メンバー3人がそれぞれバズーカ砲を飛ばして選ばれた3人のファンがステージ上に呼ばれ、歌ってほしい歌を一曲ずつリクエスト。
いいですね~。これ、ファンは嬉しいですね。

一夜漬けの甲斐あって、私もいっぱしに(「Drive」聴きたいな)なーんて思っています。
(バズーカ砲飛んでこないかなあ)と思いましたが、上の指定席にまでは来ませんでした。
3人のリクエストは、「エム」「ララバイ」「1106」。

「エム」と聞いて、頭を抱えるメンバーたち。
「練習してない~」「歌えるか自信ない」「無理かも」と、さんざん不安そうでしたが、実際にはバッチリ決めてくれました!
「ちょっと違っちゃったけど、今日のこのライブでしか聴けないバージョンということで!」なんて言われたら、レア感噛みしめちゃいますね。

「1106」はケンタの無くなったおじいさんへの追悼の歌。
「今日はおじいちゃん、来とるよ」と自分で言っておきながら「こわ」と一人ツッコミしていました。いい歌です。

● 怒涛の後半

次からは後半戦。
「あっという間だからね」とメンバーが口々にいう通り、本当に怒涛の歌ラッシュ。
あれよあれよという間にプログラムが進んでいきます。
くまモンもステージ上に登場。2匹いました。2匹いていいんだ。

この人たちのMC、本当にとても優しいです。
「一見そう見えなくてもつらい人たちはいっぱいおる」とケンタ。
「自分も、こう見えて落ち込みやすいけん」
「そういうつらい気持ちを抱える人たちに寄り添える歌を作っていきたい」
心に響きます。

● 新曲発表

そして新曲「春を待って」が発表されました。
すぐにでも覚えたいくらい、いい歌でした。

「りんどう」は少し静かめの歌。
会場中から光が輝きだしました。
「あれ、サイリウム売ってたっけ?」と言ったら、「スマホのライト機能だよ」と隣で振り始めた友人。
なるほど、そういう時代なのね~。暗闇に花が咲いて輝いているようで、とてもきれいでした。
途中から、10人編成のストリングスも入っていました。
人数が多くて弦の厚みある伴奏が贅沢でした。

● 呼びかける

ラストが近づき、ケンタは観客に叫びかけます。
何度も何度も「負けんなよ」と言います。
「応援してるから」

彼のまっすぐなメッセージをしっかりと受け止められて、ファンは幸せですね。
ハイテンションな演奏はアンコールまで、ずっと続きっぱなし。
パワーがあるわ。特に高音の歌ばかりなので、ケンタはよく声が落ちないなあと思いました。

大興奮のまま、ライブは終了!
ファンたちの熱は、かんたんには下がらず、階上を出てからも、しばしアリーナ前で写真を撮り合います。

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● ブルボンヌさん

すっかり堪能して外に出ると、派手派手ウェアの観客の中でもひときわ目立つ、金髪にピンクの衣装の人がいました。
女装パフォーマーのブルボンヌさんとそのお友達お二人!
にこやかにファンとの撮影に応じながら、ライブ直後の感動を共有していました。

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● 高校生レクチャー

ライブ後に知り合いの高校生2人と落ち合うと、WANIMATシャツとタオルでバッチリ決めていました。
ダイブとサークルについて聞くと
「フェスでよく見かけますけど、まさか横アリでもみるとは」と、ライブ好きの彼らも驚いていました。
あれはフェスのノリだったのね。

● 満喫しました

一夜漬けで覚えていきましたが、そこそこ歌がわかって現地に臨むことができてよかった。
ステージも観客席もとても楽しくて刺激的で、歌って踊ったライブでした。
WANIMA、これからチェックしていきまーす!

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posted by リカ at 17:39| Comment(0) | 【music】Rock, Pops, R&B | 更新情報をチェックする

2020年01月29日

ダ・ヴィンチ没後500年「夢の実現」展


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会場:代官山ヒルサイドフォーラム

1. 会について

レオナルド・ダ・ヴィンチが1519年に亡くなってから500年たった2019年。
世界各地でメモリアル・イベントが行われた中、東京造形大学では、ダ・ヴィンチが描いた夢を実現するという「Zokei Da Vinci Project」プロジェクトを実行しました。
今回の展覧会は、その報告発表会となっています。

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東京造形大学・池上英洋教授の監修のもと、約100人の学生、大学院生、卒業生が、ダ・ヴィンチの描いた絵画全16点をヴァーチャル復元作業を行いました。

現存するダ・ヴィンチの絵画はたった16点と少なく、完成形として残っておるのは僅か4点のみ。
今回のプロジェクトでは、未完成作品を含めた全16作品と、彫刻、建築、工学系発明作品などの未完成作品約30点を、最新の研究や科学的根拠に基づいた技術を駆使してヴァーチャル復元しています。

彼が実現しえなかったブロンズ製の騎馬像や巨大建築物、発明品なども、模型や3DCGで再現しています。

2. 《ラ・ジョコンダ(モナ・リザ)》

ルーブル美術館で見られるオリジナルは、すべての色がくすんで沈んでいるような印象ですが、復元された作品はとても色鮮やかさで、目を見張りました。
描かれた光景は、どんよりとした曇り空だと思っていましたが、復元された者は青空。

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《ラ・ジョコンダ(モナ・リザ)》
オリジナルはパリ・ルーヴル美術館所蔵

この作品の中には光が満ちています。
ダ・ヴィンチが描き、見ていた作品は、こんな色だったんですね。

3. 《スフォルツァ騎馬像》

当代一の彫刻家、ヴェロッキオの弟子だったダ・ヴィンチは、彫刻も手掛けています。
彼はミラノ君主の依頼により、史上最大の騎馬像制作に着手しました。
ただ、戦争が始まり、フランス軍がミラノに攻め込んできたために、鋳造用のブロンズはすべて召し上げられて、大砲に使われてしまいました。(イタリアでも刀狩りがあったんですね)

未完成に終わったままだった騎馬像は、これまでに何度か復元されましたが、どれも馬は三脚接地のポーズでした。
(その一つは、国内の名古屋国際展示場にあります)

今回はそれとは異なる、ダ・ヴィンチが目指した両前脚を上げるポーズで制作されています。

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《スフォルツァ騎馬像》予想完成像

馬は確かに前脚を上げていますが…
なんというか、踏み台(?)にされている人が気になってしまいます…
これ、仏像だったら、邪鬼の役割ですね…

4. 《最後の晩餐》

どれも鮮やかに復元されていましたが、なにより目を見張ったのは、《最後の晩餐》(1495-98)。

この作品はミラノのサンタ・マリア・デッレ・グラーツィエ修道院の食堂に描かれた壁画。
ダ・ヴィンチが描き、完成させた数少ない作品の一つですが、湿気や熱気によるカビ、それに大戦時に受けた爆弾などで、かなり損傷が激しい状態になっています。

かつて実際に見に行った時は、修復以前だったため、ぼやぼやとあいまいな色合いになっていて、手やテーブルの上の様子などは目を凝らしてもよくわかりませんでした。
それが、これほど鮮明な色彩の絵となって甦るとは。圧倒的です。

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《最後の晩餐》
オリジナルはミラノ、サンタ・マリア・デッレ・グラーツィエ修道院

実物大に復元されており、横が29フィート(8.8メートル)、縦が15フィート(4.5メートル)の巨大なものとなっています。

とにかく大きい!横8メートルといったら、絵とは言えないほどの大きさですね。
この大きくて損傷が激しい作品の復元には、皆さん相当苦労しただろうと思われます。

タブレットを作品の方に向けると、タブレットの作品上に線が現れ、一点透視図法を用いた彼の遠近法の計算がわかります。
ダ・ヴィンチは、遠近法の一点透視図法をするために、ハンマーと釘を用いたそうです。

このプロジェクトでは、最後の晩餐に描かれた部屋の正確な形状とサイズも新たに算出しています。
部屋の様子が立体的に描かれており、ある位置から見ると、絵画の天井の線と実際の壁と天井との境目がつながり、部屋が壁の奥方向へと広がって見えるようになっています。

5.《最後の晩餐》VR鑑賞

「最後の晩餐」は、去年、大塚国際美術館でも鑑賞しました。
大部屋に、現在の色落ちした作品と、色を完成当時のものに修復した作品が向かい合わせに飾られているため、比較しやすくて印象的。

今回の「最後の晩餐」は、絵ではなく映像での復元展示のため、多少の物足りなさはありますが、それよりも感激した体験ができました。

それは、VRで「最後の晩餐」の絵の中に入れたこと。
会場は、絵画や彫刻などのほかに、VRによる空間体験やゲーム体験、映像インスタレーションなど様々なコーナーが設けられています。
部屋の中に入ってみて、驚きました。
あれほど細長い奥行きがあったとは。さらに、窓から山の頂が見下ろせる、あれほど高い場所にあったとは。
ギリシヤにあるメテオラの修道院のようです。

「最後の晩餐の部屋」はエルサレムのシオンの山にあるとされており、やはり高い場所にあったようです。

VRの部屋に、キリストや弟子たちはいませんでしたが、テーブルの上には皿やリンゴ、パンが載っています。
係の人に「持てますよ」と言われ、手を動かしてみたら、持てました!

ちなみに、テーブルの上の魚は、ウナギだそう。
乾燥ウナギ?イエスへの忠誠を表しているのだそうです。

6. 観終えて(おわりに)

稀代の大天才と言われる発明家、ダ・ヴィンチですが、実は私生児として生まれたということは知りませんでした。
そのためにまともな教育を受けられず、生涯を通じてラテン語の習得に苦しんだそうです。

そんな状況下で、豊かな発想と細かい計算のもと、今なお人々を驚かせる数々の発明を生み出した彼。
努力あってこその偉人だったわけですね。

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かつて来日した《受胎告知》
オリジナルはフィレンツェ・ウフィツィ美術館所蔵

この実験的な展覧会は入場無料。会場内は一部以外は撮影が可能で、来館者には全カラーでボリュームのある内容の濃い図録をいただける上に、音声ガイダンスつきタブレット端末の鑑賞ガイドも無料で貸し出しをしてくれます。
至れり尽くせりのサービスのもと、ダ・ヴィンチ作品について包括的に学べるようになっている、とてもありがたい試み。

開催期間中は、私たちも、ダ・ヴィンチと東京造形大学関係者の夢の恩恵を、じっくりと受けさせてもらうことができます。

7. 会期

会期:2020年1月5日〜26日
会場:代官山ヒルサイドフォーラム

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posted by リカ at 17:28| Comment(0) | 【finearts】西洋画 | 更新情報をチェックする

2020年01月22日

グラナダフラメンコの宴

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ザ・フラメンコ・アルマ・キャラバン Vol.1 at Yokohama
横浜赤レンガ倉庫 1号館 3階ホール

メンバーは石川亜哉子、キカ・ケサーダ、ラファエル・マルトス(踊り)、マヌエル・エレディア(唄)、マルコス・パロメタス(ギター)
ゲストは柴崎正道(舞踏)の6名。

日中は子供を対象としたフラメンコ体験講座が開かれ、夜にはタブラオ(本場のフラメンコステージ)風の舞台になっていました。

このホールに入るのは、ローリー寺西のライブ依頼。
その時とは客席配置が変わっており、椅子席の前に座布団席があったので、座ってみることに。
最前列の真ん中で、激しいダンスをかぶりつきで見ることができました。

簡単な振付や、簡単な振付やパフォーマンス中の声の掛け方、名前の呼び方を教わります。
歌舞伎の「よっ、成駒屋!」みたいな感じなんですね。

踊りの最中、仲間のダンサーたちが手拍子をしますが、観客の私たちが拍手をするのは難しいことです。
それはどんどんリズムが変わるから。慣れたダンサーたちのように臨機応変に変更できない観客は、拍手はせずにいた方がよさそうです。

座長のアヤさんは横浜出身。
フラメンコを学びに単身スペインに渡ってから25年間、グラナダで生活しているとのこと。
同じく女性ダンサーのキカと、男性ダンサーのラファ。

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The Flamenco Alma Caravan(ちらしより)

哀愁と激情がほとばしるようなフラメンコ。
フラメンコとは、踊りのことだと思っていました。
どうしても華やかな衣装で圧倒的に人の心を表現するダンサーに目が奪われがちですが、まずは歌のことを指すそうです。
そしてギターを。踊りはそのあとになるんだそう。
フラメンコを意味するものの順番があったとは。

確かに今回は、カンテ(唄)の人が気になりました。
悲しげなメロディをずっと歌っています。
上手というよりは哀愁がじかに伝わってくる感じ。

カンテのマヌエルは、ロマ族出身。
ジプシーの血が流れているためか、哀切帯びた独特な声に、心がえぐられます。
ポルトガルのファドのような感じ。やはり近いから似ているのでしょうか。
それにピッタリと付き従うように流れ続ける、マルコスのギターの音色。

フラメンコといったらカスタネットのイメージも強いですが、このダンサーたちは使っていません。
指パチで拍子を取っています。
唄から生まれたフラメンコにギターや踊りが加わって、もの悲しくも情熱的なステージとなります。

ラファが激情的に踊っているところに、ものかげから白い物体が転がり出てきました。
舞踏家の柴崎正道さんです。
服も頭も顔も真っ白で、山海塾か大駱駝館の人かと思いました。

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柴崎正道氏(ちらしより)

目をつぶって一心に踊る、黒い服のラファに近づいていきます。
2人の対照性が際立ちます。直線と曲線、緊張と弛緩、激情と彼岸。
まさに魂のぶつかり合い。

息詰まるような対立の演出。
反発するかと思われた正反対の2人は、お互いを取り込むようにして終わります。

張り詰めた空気の中、見ている側も呼吸を忘れていたようで、一連の踊りが一段落した後には、安どの空気が会場を包みました。

熱く激しく感情がほとばしるような一夜でした。
それにしても、みなさん迫力ボディで、ひたすら圧倒されました。

今年初めてのステージ観覧がこのフラメンコステージ。
うーん、ドラマチックな一年を迎えられそう。


posted by リカ at 16:22| Comment(0) | 【dance】民族舞踊 | 更新情報をチェックする