原題:THE END OF THE AFFAIRアメリカ イギリス合作(1999年)
監督 :ニール・ジョーダン
出演:レイフ・ファインズ、ジュリアン・ムーア
グレアム・グリーンの文学作品ということもあり、霧に煙るようなクラシカルな映像でつづられている。
あらすじを聞いただけでは、ミステリーなのかと思ったけれど、完全に恋愛ものだった。
ジュリアン・ムーアは、「めぐりあう時間たち」の時も、雰囲気が合っていて、古めかしい髪形や衣装が似合っている顔つきだと思う。
主人公のレイフ・ファインズは、ジョゼフ・ファインズの兄とのこと。弟は何度か観ているけれど、兄の方は初めて観るように思う。
戦時中、時折町が爆撃に遭う中での息詰まるような状況ながら、ゆったりとした時間の流れを感じる。
作品のテーマは嫉妬と信仰。
ヒロインの信仰心の強さに、ジッドの『狭き門』のアリサを思い出した。
神との誓いを守るために、恋人から別れて、その結果不幸になっているのは、神も望まないことではないかと思うけれど、やはり神との誓いは、自分の幸せのために破ってはならないものなのだろうか。
ヒロインの決断を理解できない、無神論者の主人公の方に共感するけれど、信心深い人は違うのだろうか。
不倫というスキャンダラスな状況ながら、誰も声を荒げずに、ひっそりと愛し、別れていく。
「カサブランカ」と比べると、主人公がわがままで性格が悪いけれど、作品としてはどこか似ている。
大人の恋愛映画だなあと思った。
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