2010年04月03日

歌舞伎座「さよなら公演 御名残四月大歌舞伎」『実録先代萩』『歌舞伎十八番の内 助六由縁江戸桜』

CIMG8113.JPG一、実録先代萩(じつろくせんだいはぎ)
            乳人浅岡  芝 翫
           松前鉄之助  橋之助
             局錦木  萬次郎
             局松島  孝太郎
            腰元梅香  児太郎
             亀千代  千之助
             千代松  宜 生
             局呉竹  扇 雀
             局沢田  芝 雀
           片倉小十郎  幸四郎
  
二、歌舞伎十八番の内 助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)
           花川戸助六  團十郎
           三浦屋揚巻  玉三郎
            通人里暁  勘三郎
         福山かつぎ寿吉  三津五郎
           三浦屋白玉  福 助
        男伊達 山谷弥吉  権十郎
        同   田甫富松  松 江
        同   竹門虎蔵  男女蔵
        同  砂利場石造  亀三郎
        同   石浜浪七  亀 寿
           傾城八重衣  松 也
           同  浮橋  梅 枝
           同  胡蝶  巳之助
           同  愛染  新 悟
             金棒引  種太郎
               同  萬太郎
               同  廣太郎
               同  廣 松
            禿たより  玉太郎
        白玉付番新梅ヶ香  歌 江
            奴奈良平  亀 蔵
           国侍利金太  市 蔵
            遣手お辰  右之助
          番頭新造白菊  家 橘
            朝顔仙平  歌 六
            曽我満江  東 蔵
         三浦屋女房お松  秀太郎
            髭の意休  左團次
        くわんぺら門兵衛  仁左衛門
          白酒売新兵衛  菊五郎
              口上  海老蔵
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歌舞伎座の改築に伴う「さよなら公演 御名残四月大歌舞伎」が2日から始まりました。
もう指定席は、すべて売り切れなので、さよなら公演開演翌日の当日券に並ぶことにしました。

歌舞伎座に着いたのは、16時50分。
18時20分開演の第三部用の行列は、もうとぐろを巻いていました。
係の人に聞いたら、私で80人目だとのこと。なんとか席には座れそうです。
それからずっと立ったまま待ちましたが、大勢の人たちが歌舞伎座の前に来ては、記念写真を撮っていくので、飽きませんでした。外国人の姿もとても多かったです。

第二部が終わって、券売が始まりました。4階にある一幕見席までは、急で細い階段を登って行きます。体力がないと行列に並べないと思いましたが、この急階段も、やっぱり体力がいりました。

劇場内は、観客でびっしりでした。
演目は『実録先代萩』と『歌舞伎十八番の内 助六由縁江戸桜』。
さすがはさよなら公演だけあって、第一部では『連獅子』、第二部では『藤娘』と、人気の華やかな演目が入っています。
どちらも以前観たことがあるので、今回は助六狙いでいくことにしました。
今年は、江戸博で助六メイクもしたし、江戸紫についても学んだし、私にとって助六に縁のある年。しかも團十郎で観られるなんて、願ってもないことです。
CIMG8115.JPG

『実録先代萩』
・一幕見席は、鑑賞に問題はないが、花道が見えないのが欠点
・伊達家のお家騒動に絡めた、子供と母の情愛物語。
・亀千代の乳母の浅岡「成駒屋!」
・9歳と10歳の子役のおねだりが可愛い。政宗の曾孫の亀千代:千之助、千代松:宜生。橋ノ助三男
・しくしく泣いたり「あー!」と泣き出す千代松が超キュート。いじらしい
・断腸の思いで「こらえろ」と言い聞かせる母・忠義と母性、母親という感情の引き出しの多様さ
・舞台の屏風の柄は竹に雀。伊達家の家紋。
・伊達安芸は伊達家の重臣、浅岡の父
・小十郎役は幸四郎「高麗屋」浅岡の子、千代松を育てる 浅岡の夫は手討にあう
・人形浄瑠璃の演目
・登場人物が涙が多い。私ももらい泣き
・女も見得を切るものなんだと知る

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『歌舞伎十八番の内 助六由縁江戸桜』
・音楽、キャラが豊か
・1日千両動くところは、歌舞伎・吉原・魚河岸の3つ。
・鉢巻、下駄、蛇の目傘をもらい、みんなで観に行く。江戸時代、歌舞伎見物はお祭りだった。
・助六は公演時間2H。昔は3H。場面変換なし。
・河東節:助六のみで演じられる奏法。御簾の中の奏者は成田屋のファンで一般人。
・昔は関東のヒーローは平将門しかいなかった。その他は曽我兄弟。元気な五郎、二枚目十郎
・享保の改革:今のことを演じてはだめ、昔のことだけ→助六も曽我兄弟に合わせて鎌倉ってことにする。客も事情を理解
・登場人物はみんなよく喋る、悪態をつく。江戸っ子らしい
・吉原は江戸初めからあった。ホテルや会議場がわり。
・松の位の太夫:揚巻 玉様「大和屋!」40kgの衣装
・江戸歌舞伎 成駒屋 華やか
・かむろ「おいらの姉さん」→おいらん
・オリンピックのよう「かまわぬ」柄 5人男
・かまわぬ柄:鎌(かま)に 輪(わ)に "ぬ"で、 かまわぬと読む、洒落を含んだもの。 柄を文字に見立てて読ませるなぞなぞ「判じ物(はんじもの)」のひとつで、江戸時代に流行った柄
・話がゆっくり進む→長くて途中、眠くなる
・むきみグマ 成田屋助六「十二代目!」との合の手
・大奥絵島からもらった鉢巻:いつも彼女が観劇した辺りに向かって、助六役は今でも頭を下げる
・花道タイムが長い 20分ほど 歩き方 たんぜんろっぽう
・声が軽い 早口 キセルだらけ
・着物 赤が効いている モダンな色 コントラスト 裾のめくれはデフォルト 足も白く塗っている
・髭の意休:座る様子がCATSの幕間のよう
・緑の服:田舎者の意味
・助六(町人)が田舎侍(武士)をからかう小気味のよさ またくぐり
・田舎者を江戸っ子がからかった
・通人里暁:アドリブ 噺家みたい 客席は爆笑 夜桜 中村屋 時宗
・福山かつぎ寿吉:実際にあった福山うどんのCM 
・御馳走役:帯を締めない仁左衛門
・台詞を言う人物以外はみんなぴくりともしない、背景みたい
・熊坂長範(くまさか ちょうはん、大泥棒)
・朝顔仙平:朝顔煎餅のもじり、CM
・助六の尺八は武器 裃後見(かみしもこうけん)裃をつけて顔を出した黒子役
・叱られて拗ねたり、乱暴なことをするヒーロー 
・一幕だけに半端な終わり方
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助六は、評判どおり、いなせできっぷのいい洒落男でした。
結構、口もお行儀も悪いのですが、その放埓さもまた魅力。
小気味のよさが、江戸時代のヒーローだったんでしょう。
それにしても、助六が曽我兄弟だったとはびっくりしました。

最高の役者たちが演じる歌舞伎座舞台。素晴らしかったです。
終了は22時でした。
新しい歌舞伎座では、この一幕見席は無くなってしまうかもしれないので、この最後の機会に見られて、本当に良かったです。
病み上がりで、体力が不安だったので、行列に並ぶのは少し不安でしたが、そんな苦労がきれいに吹き飛んでいったほど満足しました。
posted by リカ at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 【play】歌舞伎・能 | 更新情報をチェックする
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