2011年05月10日

『ジュリエットからの手紙』

juliet_1_1b.jpg監督: ゲイリー・ウィニック.
出演: アマンダ・セイフライド, バネッサ・レッドグレーブ, クリストファー・イーガン
Preview at 中野ZERO


ヴェローナのジュリエットの家を訪れたことがあり、そこから始まる物語というので、楽しみに観に行きました。
オープニングに、男女のキスシーンを描いたクラシカルな名画が次々と映し出されていき、本編のロマンチックさを予感させます。
ヴェローナは、中世の趣がそのまま残されており、とても美しい街並みが映画でも堪能できます。

ジュリエットに向けて恋の悩みを綴った手紙が世界中から年間5000通も送られるということは、少し前にTVで紹介されて知りました。
映画でも、ジュリエットの屋敷の中庭で、おびただしい数の女性たちが、「ジュリエットの秘書」として一心に筆を走らせているシーンが映し出されますが、私が訪れた時には、全くそのような光景はなかったので、最近のことなのかな?と思います。

それに、一通一通返事を書いていくボランティアの人たち。
手書きなので、とても追いつかないだろうと思います。
NYからイタリア旅行中のヒロインのソフィが、ひょんなことで忘れられたままになっていた手紙を見つけ、それに返事を出したことから、ストーリーは動き出します。

50年前に手紙を出したクレアがそれを読んでロンドンからイタリアにやってきて、かつて悩んでいた恋人と再会する旅に彼女たちは繰り出すのです。
『舞踏会の手帳』に似てるなと思いました。それよりはもっと救いがありますが。
その恋人の名はロレンツォ・バルトリーニ。イタリア人は、同姓同名の人がたくさんいるんですね。驚きました。
限られた時間を使って、ロレンツォ・バルトリーニという名の男性を一人一人訪ね歩いていくクレア。
50年という時の長さによる記憶の薄れと外見の変化にくじけそうになりながらも、10代の頃の情熱を思いだして探し続ける彼女たち。
それにしても、イタリア男は、いくつになっても女性を口説くのは忘れないんだなあとおかしくなりました。
全く別人でも、「僕は君を知らない」とは言わず、「よく帰ってきたね」と必ずクレアに愛をささやくので、かえってわかりづらいです。
日本での人さがしよりもずっと面倒そうだなと思いました。

さんざん探しても見つけられない昔の恋人。すっかり諦めかけたところで、ドラマが展開します。
ようやく巡り合ったシーンでは、感動して涙が出ました。
その後すぐにラブラブになるので、涙もどこかに飛んで行ってしまうのですが。

クレアと並行して、ソフィも恋に揺れています。
婚約者は魅力的ですが、完全に仕事優先で、我慢してばかりの彼女。
見ていてきつそうでしたが、やはり時を経てなお色あせぬ愛情を見て、自分の恋愛を見つめ直したようです。
元カレと今カレのタイプが、見た目も性格もまるきり違っており、おもしろくなりました。
きちんとロミオとジュリエットの告白シーンも再現していたし。
予想通り、存分にロマンチックな映画を堪能しました。

それにしても、ソフィの上司の「アリタリアの株を買っておけ」というセリフを聞き、具体的な会社名が出されたことにドキッとしましたが、エンドロールを見て、アリタリアが協賛していたので(なるほどね)と納得しました。
また、(イタリア人は、そんなに英語を流暢に話す人ばかりじゃないはず)と思いながらも、クレアがイタリア語を話せるという設定だったので、全編を通して特に違和感は感じませんでした。
手紙を通して人は繋がるということ、その絆は時空も超えるということを暖かく教えてもらった作品です。
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