2011年08月28日

『BALLAD 名もなき恋のうた』

img_169605_7629625_0.jpg監督:山崎貴
出演:草彅剛、新垣結衣、夏川結衣、筒井道隆


「クレヨンしんちゃん」内のエピソードを独立させて、歴史映画にしたものだと聞いていましたが、登場した主人公の少年は、全くしんちゃんぽくありませんでした。
学校でいじめられっ子です。名前も、しんたろうではなく、しんいちでした。
少しマイナーチェンジしているのでしょうか。
そんなしんいちが、天正2年の戦国時代にタイムスリップしたことから、ドラマは動きだします。

悪役となる高虎は、大沢たかお。
JINをずっと見ていたため、悪いことをする人には全く見えません。
善人顔なので、嫌な恐ろしさもありません。でも憎まれない悪役というのも、役者本人としてはやりづらそうです。

槍や鉈の大立ち回りはやっぱり格好よかったです。
防犯ブザーで対抗したのはGJだと思いました。
これまたJINでおなじみの中村敦夫が、かすが国の城主として登場しました。
「むなしいのう 戦に明け暮れ国を守っているが、いずれは消え去るさだめか」

しんちゃんを追って、両親もタイムスリップしてきます。
家族のマイペースっぷりは、緊張感をそいで、話のテンポを落ち着かせます。
500弱対5000人の戦いという、圧倒的数的不利に立つかすが陣。
しんいちも、考えを巡らせませす。

それにしても、しんいち家族が未来から来たと言ってもさほど驚かず、みんなよく仲間にしたなあと思います。
秘密の作戦会議にまで参加させているなんて。

「明日死んじゃうかもしれないのにいいの?」子供の質問ですが、あんまりではと思います。今どきすぎる感じがしました。
現代ルールを押しすぎのような。子供が見て理解できるようなものに仕上げているため、仕方がないのでしょうか。

又兵衛は、軍氏もおらず、一人きりで作戦を練り指示して戦っており、まさに孤軍奮闘。
そんな、命も惜しまぬ当時の武士たちに心を動かされたしんいちの父は、かなり臆病者ではありますが、4WDで敵の本丸を攻撃します。
なんて斬新な。これもトンデモ展開ですが。
「ぶつかっても保険おりねーぞ」と、口上も冴えてきました。

姫を巡っての、又兵衛vs高虎の一騎打ち。兜をかぶると二人とも顔つきが似ていて、よくわかりません。
これは、高虎の武士としての矜持の問題かと思います。
結局又兵衛は、高虎の首を取りませんでした。
これも、戦国時代にはありえない選択ですが、4WDでズルしたようなものだし、お互い様でしょうか。

城に変える途中、後ろから銃で撃たれてしまった又兵衛。戦はとっくに終わったはずなのに誰に?
なぜ一発だけで終わったのか?変な奇襲で、悲しいシーンなのに、なんだか腑に落ちませんでした。

言葉づかいもも、かなり現代風でした。「バカ」とは昔言ったのでしょうか?
「~します」ではなく「しまする」、
「している」ではなく「しておる」ですね。
「オレ」や「下さい」という言葉は、あったのでしょうか??

「いろいろお世話になりました、じゃこれで」と、しんいちに挨拶されても、当時の人には会話は通じなかっただろうと思いますが、そんな細かいことを考えたら野暮なのかもしれません。

とにかく、切ない体験を経て、しんいちは一つ大人になったわけですし、当時は国争いで多くの命が失われていったことを思えば、今は一つの国家になってよかったなあと思いました。
posted by リカ at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 【Cinema】日本映画 | 更新情報をチェックする
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