2014年11月05日

人生をプラスにする音楽の力 〜弦楽四重奏〜

P1030920.jpgBy:東京フィルハーモニー交響楽団カルテット(Vn1:水鳥さん、Vn2:栃本さん、Vla:曽和さん、Vc:黒川さん)、解説:松田亜有子氏
At:+PLUSショールーム
<演目>
 モーツァルト「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」第一楽章
 ハイドン  「皇帝」第一、二、四楽章
 ドボルザーク「アメリカ」第一、二、四楽章


初めての赤坂コミュニティカレッジ。少し敷居の高さを感じましたが、久しぶりにクラシックを聴けるとあって、楽しみに向かいます。
最近では、生演奏を聴く機会もめっきり減っていますが、季節は秋なので、クラシックをもっと身近に感じたいところ。
東京フィルハーモニー交響楽団の4名が弦楽四重奏団として演奏してくれました。
東フィルは、日本で最も歴史の長いオーケストラで、100年以上の歴史があるのはここだけだとか。
年間300回公演があるそうです。
すごい回数ですね。日々公演という感じ。
解説は、広報渉外部長の松田亜有子氏。ご自身はピアノを弾くそうです。

まず始めの演奏曲は、モーツァルトの『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』
松田さんの曲の解説のあと、演奏者4名にとってのモーツァルト作品の印象を話してもらいます。
実際に演奏する人の話を聞けるのは、なかなか貴重。
誰もが「モーツァルトは難しくて緊張する」と言います。
やさしそうなメロディだからこそ、音数が少なく、シンプルで難しいのだとか。うーん、哲学的。
でもメロディの美しさに、聴く側として魅了されながら、取り組み続けて、長い年月を経てようやく楽しみながら演奏できるようになったそうです。

演奏者による楽器の説明もありました。「ヴィオラ・ダ・ガンバ」という古楽器があるのは知っており、(ガンバってなんだろう?)と思っていたら、「膝」の意味なんだそう。
ほかに「ヴィオラ・ダ・ブラッチョ」という楽器もあったそうです。ブラッチョとは「腕」の意味。
それが、ヴィオラのもとになったと知りました。
小さなヴィオラのことをヴィオリーノといい、それがヴァイオリンになったんだそうです。
なので、今ではヴィオラは「ヴァイオリンより一回り大きな楽器」という認識ですが、ヴィオラ奏者からすると、「ヴァイオリンは小さなヴィオラ」と思っているそうです。なるほど!

かつて、貴族の楽器とされたのは、ヴィオラ・ダ・ガンバのような大きなもので、ヴァイオリン属は庶民のダンスの伴奏に使われた、民衆のものだったとも知りました。
4本貼られている弓の音は、ヴァイオリンは5度、ヴィオラは4度の調弦となっているそうです。
いろいろと教えていただいて、ためになります。

IMG_6942.JPG


トークの後に、ハイドン作曲「皇帝」が演奏されました。
途中、ドイツ国歌が挿入される曲です。
最前列に座り、ボーイングを見守りながら、聴き入りました。

オーケストラの歴史は、まずはオペラ(歌)から始まったそう。
それからバレエ(ダンス)が登場しました。ちなみにバレエというとフランスのイメージがなぜか強いものですが、イタリアからフランスに伝わったそうです。
リュリという作曲家が、ここでサブ的存在にすぎなかった伴奏に光を当ててメインにしたのが、オーケストラの始まりだそうです。歌→ダンス→楽器演奏と段階を踏んだわけですね。
やはり庶民に身近な楽しみから芸術は広がっていったんだなと思います。

「ソナタ」には「母国語」という意味もあると教えてもらいました。
外国の音楽を学ぶにも、そこの言葉を学ぶことが大切だそうです。
文献を読むだけでなく、その国の作曲家の話す言葉のアクセントが、曲調に反映されているのだとか。
たとえばドイツ人のベートーベンの音楽は、言葉同様頭にアクセントが付いているそうです。
フランスはアクセントがないので、ドビュッシーの作品はふわふわした印象だとか。
松田氏は、語尾にアクセントを置く下関出身のため、演奏法に特徴があると、師匠によく指摘されたそうです。

最後に、ドボルザークの「アメリカ」を聴きました。
彼はチェコ人。ドイツ語は話しません。頭にアクセントはない曲です。
4楽章の最終部がカルテットの掛け合いとなる、とても勢いがあるメロディで、うねるような流れのままフィニッシュ。
アンコールでも、その部分を再び弾いてくれました。

演奏者にとって印象的な曲として、オペラ曲を挙げた人がいたのは意外でした。
リヒャルト・シュトラウスの『薔薇の騎士』が気になります。
また、ブラームスの『ピアノコンチェルト第2番』第3楽章では、チェロのソロがあるそうです。
そこではピアノがチェロの伴奏に周るのだとか。聴いてみようと思います。

ほかに、カーネギーホールで初めて指揮を振った日本人は山田耕作だとか、ソロの複数形をソリというなど、知らない話をいろいろと教えてもらい、とても充実した時間を過ごせました。
やっぱり秋の夜のクラシックは、いいですね。文化の秋にひたってリフレッシュできたひと時でした。
posted by リカ at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 【music】Classic・弦楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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