
前から気になっており、さかなクンがこの水族館の案内役を務めると聞いて、さかなクン好きの友人と訪れました。(でも、館内に彼のパネルや名前は全くありませんでした。案内役をやめたのでしょうか。)
雑居ビルのワンフロアを使っており、普通の水族館よりもずいぶんこぢんまりとした印象。
もともと吉本が作ったということで、ギャグ満載の見せ方になっています。
寿司屋のカウンターを模して作った水槽に、ネタとなる魚を泳がせたり、たこ焼きと一緒にタコを並べるといったシュールなものも。

コバンザメといったら、サメにくっついて泳ぐ習性が知られていますね。
なので、普通のサメより少し小ぶりだと思っていたら、とても小さなサメがスイスイ泳いでいました。
子供でしょうか。かわい~い。普通は体長70cmくらいだそうです。

夏休み特別企画の【危険生物を学ぼう!】が展示されていました。
知られていないマイナーな危険生物が相当多いことがわかります。
毒レベルが5段階で表示されているわかりやすさ。
こわいといったらウツボでしょう!と思いますが、いかにも恐ろしそうなトラウツボは、毒レベル3でした。

毒レベル5のものは、「キタマクラ」、「タガヤサンミナシ」といった、聞いたことのない魚がいました。
食べたら致死=キタマクラ、ということでしょうか。
昔の人の知恵でしょうけれど、魚には罪がないので、そんな名前を付けられてちょっとかわいそう。
「スベスベマンジュウガニ」なんていうかわいい名前のカニがいますが、これも毒レベル5。キタマクラとは逆に、名前で警戒できないどころか、むしろ近寄ってしまいそう。
どちらも対処法は「すぐに吐き出す」だそうです。
ちなみに『みんなのうた』で『恋のスベスベマンジュウガニ』という歌が流れたそうです。
聴いてみたいわ~。
「イイジマフクロウニ」も5でした。食べてはいけないウニがいるんですね。
対処法は「すぐに病院へ」。自分では処置なしということでしょう。
夏は水遊びの機会が増え、それだけ危険生物に遭遇することも増えます。
だからの企画なのでしょう。
それにしても大人でも知らない危険海洋生物が多すぎるため、学校の授業に取り入れたほうがいいのではないかと思います。
中華街という場所を反映してか、館内のレトロなポスターなどは全て中国語。
自動販売機を見つけました。

なんだろうと思って見ると、「未確認物体自動販売機」。
中に入っているのは、半魚人、人魚、ネッシー、竜など!?
ほしいわ~。でも高すぎるわ~。お金持ちの人、買って~!

夏らしく、きれいな熱帯魚。

「イケメン魚を集めた」という水槽の中でも、個人的に一番イケメンと思われる魚。

話題の深海生物、オオグソクムシもいました。
触れるということで、近寄ってみると、小さな少年がそばに立っていて
「これ、噛むから手を怪我するよ」と私たちに言ってきました。
「そうなんだ、危ないね」と言いましたが、少年は水槽の前を離れず、じっと私たちを見ています。
けが人を増やすまいと思っているのでしょうか。
その子の前で触れるのはためらわれ、結局触らずじまいでした。

それにしても名前がなんともね~と思っていたら、武士の甲冑を着ているようなので、具足虫という名前なんだそうです。具足からだったんですね。カタカナで書かなければいいのに。
日本初という、白いオオグソクムシがいました。
これは、ココリコの田中直樹が番組の収録中に発見・捕獲したもの。ニュースになったのを覚えています。
名前はしろまる。うす暗い中で発光している、神秘的なアルビノでした。

チンアナゴもニシキアナゴも見られました。ゆらゆら、見ていると安らぐわ~。
一日中この格好なんでしょうか。不思議ですね。

ほかの水族館と比べると、水槽の大きさや施設面積などの差からダイナミックさに欠けますが、アイデアを凝らしたおもしろい展示をしていて、中華街で食事をしたついでに、さらりと見て楽しむのにちょうどいい場所でした。

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