2015年09月25日

[みんなの手しごと]中津箒をつくろう!〜伝統の技を学ぶ

IMG_2320.jpgat 2015年9月19日(土)、西武渋谷店 サンイデー渋谷
by 吉田慎司、横畠梨絵、シブヤ大学

シブヤ大学の授業で、箒職人に教わって手作り箒を作るワークショップを見学しました。
先生は中津箒の職人、吉田慎司さん。

昔は日本のあちこちで箒産業が盛んで、神奈川県愛甲郡にある中津では、かつて箒職人が500人もおり、最盛期には年間50万本もの箒が作られていたとか。
ただ電気掃除機の普及に伴って、昭和40年ごろにいったん途絶えてしまったそうです。
その後、伝統工芸のリバイバルにと、箒の博物館がオープンし、若手の職人さんが製作と普及に努めているとのことです。

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吉田さんは、美術学校を出て、ちばてつや賞を受賞し、マンガ家になりかけたところを、箒職人の道を選んだという人。
革細工もお得意らしく、作業用の包丁入れもお手製です。
箒の柄はまっすぐな竹ではなく、他の木の枝を使うので、少し曲がった味のあるものが出来上がるとか。
この日は、女性職人の横畠梨絵さんと一緒に教えてくれました。

今ではほうきの材料となるホウキモロコシを手に入れるのが難しいのだそう。
吉田さんが所属する市民蔵常右衛門では、無農薬栽培をするところから始め、一本一本収穫し、足踏み脱穀をして天日干しをし、すべて手作業で作り上げます。
ホウキモロコシは2m近く伸び、その先の方を使うそうです。

ワークショップでは、そのホウキモロコシをまとめて、ベンガラと藍で染めたたこ糸でしばっていきます。
茎を順番に動かして交互に編み込んでいくのですが、けっこう力がいるため、道具を使います。
参加者は、熱心にレクチャーを聞き、真剣に自分の作業に没頭しているため、先生に教えてもらっている人以外は、とても静か。
まさに職人のように、黙々と作っています。
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うまくまとまらないと、全部ほどいてやり直しをしている人も何人かいました。
そうして、めいめいのオリジナルの箒が出来上がりました。
みんな、箒を持ってとても嬉しそう。

震災後の計画停電で、なるべく電気を使わないエコな生活をするようになったという参加者もいました。
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箒の先を揃えず、そのまま使うのが中津箒。穂先が固くなったら切っていくと、またよみがえるそうです。
全て手作りなので、結構なお値段がしますが、畳に使っていたものを、座敷に使い、次に板の間、そして庭用と、使う場所を変えていって何十年も使えることを考えると、コストパフォーマンスはよいですね。
元々は神前を清めるために、鳥の羽で作られていたそうで、羽掃き→ホオキ→ほうきと名前がついたそうです。

畳に使うとつやが出るという箒。
やはり手作りのものは温かみがあり、いい部屋のインテリアになります。
昔から日本人に愛用されてきた、機能性の高い箒。私も、すっかり欲しくなりました。

→ 日記blog 「ほうきとはたき」
posted by リカ at 11:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 【events】体験コース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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