2015年09月29日

能楽観世流 皐風会 十五周年記念大会

IMG_2380.JPG9.26 国立能楽堂

能はまったく疎いのですが、知人が発表会で独吟を披露するということで、呼んでいただきました。
能楽堂で能以外の演目を観るのは初めて。
能楽堂には何度か足を運んだことがありますが、毎回、どの座席に座るべきか、躊躇してしまいます。
やはり正面席が一番観客で埋まっていました。

発表の皆さんは、当然ながら全員が和装で壇上に上がります。
まずは「連吟」として、10名もの人が登場。
声がそのまま響いてくるよう。マイクを使わないんだなあと思います。
どんな能楽堂でもさほど大きくないのは、音響効果を計算して作られているからでしょう。

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「仕舞」の舞台になります。仕舞といったら「お仕舞いなさい」「仕舞まで見届けなさい」といった言葉を考えますが、もともとはこの踊りから来ている言葉なんでしょうか。

大きな金の扇を手に、すり足で動いたかと思うと、大胆に大きく踏み込んだりして、緩急があるなと感じます。これが序破急というものなんですね。
言葉では知っていても、実際に目にすることはなかなかないので、新鮮です。

仕舞の伴奏は、舞台後ろに控えた「地謡」の人たちが行います。
「じうたい」と読むと初めて知りました。ずっと「じよう」だと思っていました。

すべて暗記しており、そらでうたっていました。
4人はうただけでなく、演奏前後の動作もぴったりと合っていました。

その次に「独吟」がありました。
今回お誘いして下さった、知人の深津さんが登場します。

一人きりで能舞台に立つこと自体、かなり精神を落ち着けていないと無理そう。
檜舞台ですから。

ここで一人、赤い毛氈の上に座って、朗々と吟じます。
声がきちんと通っており、堂々として見えます。
題目は「屋島」。源平の屋島合戦でした。
「茜の錦の直垂に〜」と、独特の抑揚でうたわれるのを聞いていると、神社で神主さんがあげる祝詞に似ているなあと思いました。

謡曲でもやはり緩急があります。
軍記ものを勇ましく吟じていました。

ここで気が付きましたが、これまで壇上に現れた人たちは、誰一人、客席にお辞儀をしません。
発表会なのにお辞儀なしというのは、初めてです。なにか芸を披露したら、お辞儀をするものと思っていましたが、確かに能や歌舞伎といった日本芸能は、お辞儀はしないし、最後のカーテンコールもありません。
そういうものなんでしょう。

その後、また別の仕舞の舞台となります。いつも同じ地謡で、舞う人を変えて5作品が続けて披露されます。
舞う人は女性、地謡は男性がほとんどですが、性別は決まってはいないようで、時々仕舞に男性、地謡に女性が登場したりします。
男性が舞った「清経」は、足を踏み鳴らして動き回る、勇ましくスピーディな舞でした。

次の連吟では、みんな毛氈の上に正座している中で、一人が椅子に座っていました。
ご年配や膝の悪い人は、正座ができないため、そのようになるのでしょう。
私はすぐにしびれるため、正座での発表はそもそも無理そうな気がします。

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なかなか敷居が高くて、鑑賞のきっかけがつかみにくい能ですが、このような発表会の機会があると、とっかかりをつかめて入っていきやすく、作品も覚えられるものだなあと思いました。
posted by リカ at 20:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 【dance】日本舞踊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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