2016年01月21日

慶應義塾大学コレギウム・ムジクム演奏会

20160120.jpg出演:慶應義塾大学コレギウム・ムジクム・オーケストラ(指揮:石井明)、慶應義塾大学コレギウム・ムジクム合唱団(指揮:佐藤望)
場所:藤原洋記念ホール

曲目:フランツ・シューベルト 交響曲第4番ハ短調〈悲劇的〉 D. 417 
ベートーヴェン《アテネの廃墟》より序曲、カンタータ〈静かな海と楽しい航海〉作品112、
モーツアルト「アヴェ・ヴェルム・コルプス」(めでたし、まことの御体)
松下耕「幸いなる光よ、三つにいまして一人なる神よ」ほか

慶応のコレギウム・ムジクムの古楽器リサイタルは何度か聴いたことがありますが、合唱団は初めて。
第1部は合唱、第2部は演奏、第3部はコーラスとオーケストラを合わせた3部制になっていました。

ステージに立っているコレギウム・ムジクムの団員は、慶應大学の学生。
これは音楽授業の一環なのだそうです。
実際に楽器に触れ、曲を奏でながら学んでいくという体験授業。アクティブラーニングの応用編。ユニークでいいですね~。

合唱曲に「アヴェ・ヴェルム・コルプス」があり、ヴァイオリン演奏時によくよく弾いていた旋律に懐かしくなりました。
「めでたし、まことの御体」という意味だったんですね。モーツアルトが最晩年に書いた作品で、極めてシンプルなメロディながら強烈な印象を残すものだと紹介されていました。名曲ならではです。

合唱曲の中で、私が一番心惹かれたのは、「幸いなる光よ、三つにいまして一人なる神よ」でした。
前衛的なのか伝統を踏まえているのか、その両方なのか、対位法のように軽やかに、華やかに展開されていくコーラス。リズムと和声の重なり合いがとても色彩豊かで美しく、また聴いてみたいと思いました。
松下耕氏は、日本の合唱界を代表する作曲家だとのこと。合唱に疎く、知りませんでした。名前を憶えておきます。

オーケストラは、シューベルトの交響曲第4番。「未完成」や「ザ・グレート」も有名ですが、シューベルト本人がタイトルを付けたのは、意外にもこの「悲劇的」だけなんだそうです。
確かに、自分で「未完成」とつけるのは、なんだかトホホですよね。そんなタイトルを付けている間に仕上げたくなるでしょう。

個人的には、さほど印象に残らない作品ですが、彼が19歳の時の作品だと知って驚きました。そんなに若い時に作ったものと知ったら、再認識したくなります。
今年は、この曲が書かれてちょうど200年目だそうです。

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合唱付きオーケストラは、ベートーヴェンを3曲。
曲解説を読んで知りましたが、ベートーヴェンはサリエリに師事した時があったそうです。
イタリア人とドイツ人なので、交流の機会がないと思っていましたが、考えてみたらモーツアルトとサリエリだってオーストリア人とイタリア人ですからね。
「サリエリ先生、僕の作った曲を聴いてください」って楽譜を持って行ったんでしょうか。
彼はベートーヴェンだけでなく、シューベルト、リストらを育てたそうです。彼のことをうがった目で見てはいけませんね。映画『アマデウス』は、今なお罪深い力をもっているなあと思います。

ベートーヴェンの歌劇もあまり聴く機会がないため、新鮮でした。
通常とは違うプログラムで組まれた今回の演奏会。
合唱と一緒ということで、小品が多かったために、知らない曲が多く演奏されました。
新発見のことも多い、有意義な会でした。
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