2016年01月27日

コレギウム・ムジクム古楽オーケストラ演奏会 −ドイツ管弦楽組曲の響き−

20160110.jpg2016年1月10日(日)
場所:藤原洋記念ホール(慶應義塾大学日吉キャンパス協生館内)
出演:慶應義塾大学コレギウム・ムジクム古楽オーケストラ 指揮:石井明

曲目:
・ヨハン・カスパール・フェルディナント・フィッシャー(1656-1746)
「管弦楽組曲集《春の日誌》」(1695)作品1より組曲第1番ハ長調
・フィリップ・ハインリヒ・エルレバッハ(1657-1714)
「管弦楽組曲集《6つの序曲》」(1693)より組曲第6番ト短調
・ヨハン・フリードリヒ・ファッシュ(1688-1758)
「管弦楽組曲ト長調FaWV K:G2」 他


なじみが薄い古楽ですが、大学の授業の一環ということもあり、パンフレットに詳しい解説が載っていて、理解しやすくなっています。

バロック・ヴァイオリンは、17・18世紀に使われていたヴァイオリンのこと。
300年前の弦は羊の腸から作られており、今のような大きさの音は出ません。
弦をすり合わせて奏でますが、キーキーいわないために耳なじみがいいです。
繊細で、はかない音色は、ノスタルジック。

バロック・フルートは、今のような金属ではなく木製(象牙製)。
かつてはキーが一つしかついていませんでした。
こちらも温かみのある音色で、まさに人が奏でているという息遣いが感じられます。

peinturebaroque.jpg


当時のドイツの作曲家は、フランスで流行した舞曲に影響を受けて、フランスオペラで用いられた序曲を組曲の冒頭に取り入れ、それが管弦楽組曲になっていったとのことです。
今回演奏されたファッシュの作品は、記録がないため、日本ではほぼ確実に初演で、もしかすると現代世界でも初演かもしれないとのことでした。

今ではバロック時代の曲も、現代の楽器で演奏されるのが主ですが、古来の楽器を使った演奏会は、当時の音が再現されるため、耳の勉強になります。
今の楽器の前身であるため、そんなに劇的に音が変わるわけではありませんが、それでも一つ一つの楽器が違うと、和音の音響が違って聴こえます。
もともとの室内楽は、今のものとは少し違う楽器で演奏されたんだなあと認識できます。
楽器の変遷とともに曲も変わるのは当たり前のことながら、普段はなかなかそのことに気づきません。
演奏者にも聴衆にとっても、お互いに貴重な体験。
学術的な研究をベースに興味深い試みをしているコレギウム・ムジクムの活動を、今後も追っていきたいと思います。
posted by リカ at 00:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 【music】Classic・室内楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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