2016年04月24日

「仏像に恋して~開闢1200年!高野山の楽しみ方~」

3_n.jpgby 田中ひろみ、ACC+PLUS

今回の講演者は、仏像イラストレーターで「丸の内はんにゃ会」代表の田中さん。
やさしいタッチのイラスト本を数多く出している方で、高野山と仏像全般についてのレクチャーを受けました。


少し前までは、「仏像の絵を描いている」というとかなり心配されたり怪しまれたりしたそうです。
4月8日の花祭りの日に「お釈迦さまって、誰?」と子どもに聞かれたり、「高尾山の本を出したの?」と間違えられるなど、それほど世間一般の人は仏教に興味がなさそうに思っていたところ、ここ数年で一気に仏教ブームがきたそうで、その流れに驚いているとか
彼女が開催する「はとバス仏像ツアー」に小学生が参加してきたりするそうです。

それは自分も感じます。寺社巡りが趣味だというと、少し前まではキワモノあつかいされかねませんでしたが、最近はそうした人がたくさん増えて、全く変に思われなくなりました。いい傾向です。

これまでも彼女の講演は何度か聞いたことがありますが、初めて知ることもありました。
たとえば、高野山の境内の御社(みやしろ)には、白と黒の狛犬がいるとか。
見づらい場所にあり、以前訪れた時に自分も首を伸ばして見てみましたが、色までは気づきませんでした。

また空海も行った結縁灌頂を、今でも高野山で体験することができますが、全員が大日如来と縁が結ばれるようになっているのだとかなんとか。

境内の六角経蔵の上の屋根部分は回らないのだそう。
ささいな情報ですが、いつか回したいと思っていたため、予想と違って少し当てが外れました。

奥ノ院は24H、365日開いているのだそう。いつでもお参りできるわけですね。
バン(大日如来の梵字)の形のルートを通って参拝するのが正式だそうです。
ただあのおびただしい数のお墓が並ぶ杉木立の参道を、真夜中に歩いて行くのは、なかなか勇気がいるでしょう。

IMG_20160420_190157 - コピー.jpg


生身供は、精進料理でありさえすれば、お坊さんが好きなものを作っていいというのも驚きでした。
「ピザでもパスタでも」と田中さんが言っていたのにはビックリ。
弘法大師は、好き嫌いがないんですね。

豊臣家が高野山に莫大な寄進をしたことから、高野山の紋は豊臣家の紋2つを並べたものとなっているそうです。

それから仏像の話に。
今増えている御朱印を集める人をゴシュラーというんだとか。
なにかの怪物の名前のようです。

誕生仏の像を見ると、ブッダはマーヤ夫人の右脇から生まれ出ています。
ブッダだから特別なんだろうと思っていましたが、特に彼に限ったことではなく、インドでは貴族は母親の右脇から生まれるとされるそうです。
もっと上階級のバラモンは頭から生まれるとされるそうな。
身体の上の方が尊いということかもしれませんが、絵的にはあまり見られたものではなさそう。

ブッダは身長4.8mと言われています。人間サイズをはるかに超えていますが、それになぞらえて、それ以上の大きさの仏像は大仏とされるそうです。
(それで、鎌ヶ谷大仏など、あまり大きいと思われないものでも大仏と呼ばれるのね)と納得しましたが、後で調べてみたところ、鎌ヶ谷大仏は高さ1.80mでした。
やっぱり大仏サイズじゃないですね。

悟りを開いた如来像は、装身具を身につけないシンプルな格好ですが、大日如来だけきらびやかだそう。なぜかというと密教だから。(密教はきらびやか?独特ということでしょうか)

また、深沙(じんじゃ)大将は、三蔵法師が砂漠で倒れた時に、ゴーッとと砂の中から出てきて彼を助けたのだそう。
沙悟浄のモデルとされ、ひいてはカッパの元になったと言われているそうです。
金剛力士、そして仁王の元とされる執(しゅ)金剛神、そして孔雀明王と共に高野山霊宝館に展示されており、どれも快慶作と言われているそうです。

明るく楽しいレクチャーで、熊本地震でここのところずっと気分が重たくなっていましたが、気分転換できました。
posted by リカ at 23:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 【lecture】講演会 | 更新情報をチェックする
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