2016年05月16日

「Volez, Voguez, Voyagez – Louis Vuitton」(空へ、海へ、彼方へ──旅するルイ・ヴィトン展)

159873.jpg5.14 at 紀尾井町特設会場

事前予約制の展示会でしたが、それでも会場は大勢の人々で賑わっていました。

特設会場で、外から見ると小ぢんまりとしていますが、中に入ると広々としており、このために作られた場所だということを忘れるほどのきちんとした造り。

今ではさまざまなファッションデザインを扱っているブランドですが、創業者のルイは、荷造り用の木箱製造兼荷造り職人となったため、もともとは旅行鞄から開始したそうです。

創業者一族の紹介もあり、ルイの孫はジャンとピエールという双子で、お互いそっくりの顔をしていました。

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まずは1906年のトランクがおでむかえ。
その他にも大きなトランクがずらりと並んでおり、クラシカルな印象。

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「旅する」とタイトルにあるように、ヴィトンの活躍した時代は、熱気球、鉄道、自動車、民間航空機と目覚ましく交通産業が発達し、旅が身近なものになりました。

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砂漠への旅行やオリエント急行内など、テーマごとにがらりと違う雰囲気の部屋に入るたびに新鮮な気持ちに。そのテーマに合った作品が展示されています。

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航空機のセットの比翼部分に並べられたバッグは、コットンキャンバスやモノグラム・キャンバス製。
運ぶための軽量化が追及されています。

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板垣退助が渡欧した際に購入した「スティーマ・トランク」がありました。
行李みたい。
ほかに白洲次郎愛用のバッグもありました。

特注のオーダーメイドも受け付けているそう。
ヴィトンデザインのヴァイオリンケースに目が引き寄せられます。
革でできていても、計算されて尽くした軽さと持ちやすさなんでしょう。

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ヘミングウェイの顧客記録もありましたが、今回の展示物の中で私が一番興奮したのは、ラディゲの『ドルジェル伯の舞踏会』の本でした。
ルイは愛書家として、書籍を出版してもいたのだそう。その中にあった一冊です。
ヴィトンがそんな活動もしていたとは知りませんでした。

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モノグラムのデザインは日本の家紋に影響を受けたと言われるとおり、家紋の本や和箪笥などのコレクション、刀の鍔なども展示されていました。

最後のブースでは職人が手作業でのデモンストレーションを行っており、その手さばきに見入りました。
ミュージアムショップには、2014年にブローニュの森に開館したルイ・ヴィトン財団の美術館「フォンダシオン・ルイ・ヴィトン」の外観模型がありました。
現代アートのコレクションが見られるそう。とても斬新な建物で、いつか行ってみたいものです。

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観がいのあるハイ・ブランドの展覧会。
古き良き時代のリッチな旅行をした気分を味わえました。

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