2016年09月01日

納涼赤坂プラス寄席〜講談!落語の古典・新作!大衆芸能のパラレルワールドへようこそ 〜

8月31日(水)赤坂プラス
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出演:橘家蔵之助、神田陽子(講談)、三遊亭わん丈

毎年恒例の赤坂納涼寄席。私は初めて参加しました。
蔵之助氏のあいさつに始まり、最初の舞台は三遊亭わん丈氏の新作落語。
三遊亭円丈の弟子で、今年の5月に「二つ目」に昇進したばかりの新進気鋭の方。
「名前ですが、師匠が犬好きだったので…」といったところで、会場内のあちこちからクスクスと笑い声が聞こえました。(こらえきれず私も)

落語には、ずっと語り継がれる古典と、自分で作る新作があり、円丈師匠は新作落語の第一人者だそう。
そのお弟子さんですから、作り慣れているのでしょう。
タイトルは「プロポーズ」。
ほんわかしている咄家と思いきや、さすがは落語、シュールさとギリギリ毒味がきいた話でした。

寄席の前に、ウォームアップ的にしてくれた自分の家族の話がおもしろかったです。
厳格すぎてオレオレ詐欺に引っかからない祖母や、突っ張った息子に形から寄り添う母親の話に笑いました。

次は蔵之助氏の古典落語「替り目」。酔っ払った男と車屋、そして帰宅した男と妻との話でした。
しらふでぐでんぐでんの酔っ払いの真似をするのって、難しいですね。

それから神田氏による「応挙の幽霊画」。
怖い怪談噺かと思いきや、なかなか人情味あふれる話でした。
女性の講釈師の草分け的存在である彼女は、早稲田大学の学生として、講談の研究もされているそうです。
講談を聴くのはこれが2度目で、最初に聞いたのは12年前でしたが、やはりこの方による「唐人お吉」でした。

この方の話も面白く、開催している講談教室の生徒には牧師さんもいて、講談口調で「アブラハムへの道」をお説教するのだそうです。
聖書はとてつもなく長い話なので、全部を語るとなると、ライフワークになりますね。
また、カルメンやクレオパトラ、椿姫という題目でも講演するそうで、気になりました。

最後に蔵之助氏が再登場。
客席の質問に答えてくれます。さまざまな咄家が新作を出す中で、万人に受ける作品が残り、それが古典となるとのこと。
江戸後期には落語より講釈小屋の方が多かったということですが、いつしか立場は逆転したのだそう。
落語の歴史は300年と、実はそれほど古いものではないと知りました。
古典と言っても、明治・大正・昭和初期に作られたものなのだそうです。
講談は500年。歌舞伎は400年、能狂は7〜800年。能はさておき、講談は古い歴史があるんですね。

今では、なんといってもモンスター長寿番組『笑点』のイメージが強いため、打ち合わせの時に「座布団は何枚いりますか?」と聞かれることもあるのだそう。
「一枚で結構です」
座布団重ねは、大喜利の時くらいですからね。

わかりやすく話してもらえたため、すんなり理解できて、日本文化を楽しむことができました。


posted by リカ at 15:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 【lecture】講演会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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