2008年04月29日

『カンフーハッスル』

B000FF6VOO.09.LZZZZZZZ.jpg監督・出演 : チャウ・シンチー

『少林サッカー』がおもしろかったので、楽しみに観たけれど、これは前作よりもかなり残酷なシーンが多かった。
斧を振り回している暴力団が登場する。斧というものを、今世紀に入って初めて見たような気がする。
団員は、みんな黒スーツにシルクハットをかぶったおしゃれな格好なのに、手には斧を持っているのが、なんだかバランスが悪くて変。

一番残酷だったシーンは、演奏家達が古琴の波動拳を操った攻撃シーン。相手には見えない剣が、いったいどこから飛ばされているのか気になった。いくらなんでも投げすぎだし。あれほどの剣を運ぶだけで疲れてしまいそう。使い終わった後の剣は消えて見えなくなっているし。でもスタリッシュな映像だった。

大家さん妻(ユン・チウ)の声の破壊力にはビックリ。妻のキャラが濃すぎて、大家さん夫も強かったのに、あまり印象に残っていない。
ありえないほど強い人達は、みんな冴えないキャラというのがおもしろい。
チャウ・シンチーは『少林サッカー』の時とほとんど変わらない髪形。あの無造作ヘアが気に入っているんだろうか。
火雲邪神(ブルース・リャン)が小林克也に見えた。穏やかな顔つきだけれど、ガマカエルのポーズはとてもいただけない。

戦いのシーンは、「ありえねー!」のコピーどおり、さすがにどれも迫力があって、見ごたえ満点。でも本当、やりすぎ。
空に飛び上がって、上空を旋回する鳶の背中を踏むシーンでは、いくらなんでもこの発想はないだろう、と驚いた。

いくらCGだからといっても、ポーズがどれも決まっていて、美しい。身体もできているし、監督業をこなしながら、鍛えたんだなあと思う。
シンは、チンピラの時にはおしゃべりだったのに、如来神掌の力に目覚めてからは、無口になってほとんど喋らなくなった。この辺もわかりやすい。
最後の、彼の手の波動が地面を大きな手の平型にめり込ませるシーンは、仏手石のように思えた。

映画の戦闘シーンを観るたびに、それが軍隊でも個人同士でも、周りの家屋が被害を受けてめちゃめちゃになるので、たとえ正義が勝ったとしても、(これでいいのかなあ?)と思う私。この映画ではとみにそれを感じてしまう。
でも、ラストシーンの、武器が空を飛び、花となってアイスクリーム売り少女(ホアン・シェンイー)の元に届くシーンや、少女との邂逅は、ロマンチックで素敵な演出だった。
音楽は、ドラつき京劇メロディが終始流れており、古き良き中国映画という感じがして良かった。

カンフーに詳しくない私としては、前作の方が楽しく観られたけれど、今回の方がカンフーに誠実な姿勢で作ってあるようなので、ファンにはたまらないだろうと思う。
原題はカンフーを漢字で書いた『功夫』。考えてみれば、いさお(功夫)という人は、名前がカンフーってことなんだなあ、と思った。ちなみにささきいさおの本名は佐々木功。ちょっと残念…(笑)。
posted by リカ at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 【Cinema】アジア映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック