2003年02月16日

『そして愛に至る Apres la reconciliation 』

アンヌ=マリー・ミエヴィル監督 (2000・スイス=仏) at 新文芸座

apres.jpg池袋の新文芸座で開催中の『スクリーンで観ておきたい!珠玉の名篇Vol.2 ワールド・シネマ・コレクション』。
二日おきに題目が変わる二本立ての映画が上映されているので、(どれにしようかな)と考えてこのニ本を選んだ。
選んだ理由は、二本ともフランス映画で、ゴダールとその妻の監督作品だということから。
学生時代の私の恩師は、ヌーヴェルヴァーグの旗手であるゴダールとトリュフォーの映画にはまってフランス研究家になった人ばかりで、いつも礼賛していたけれど、私は良さがわからなかった。
といってもゴダールは「勝手にしやがれ」と「カルメンという名の女」しか観たことないけれど。
今再チャレンジしたら、先生達の褒め称える映画の良さがわかるかもしれないと思った。

まずはゴダールの妻、ミエヴィルの作品から。原題は「和解の後で」(Apres la reconciliation)。
ゴダールの妻の存在自体知らなかった私は、もちろん彼女の映画を見るのも初めて。
作成にいきづまったゴダールがこの作品の出演を希望し、役を演じきったのちに自分の映画を撮る意欲が出た、という話だったので、どんなものなのか興味がわいた。
彼女の役も、本当は別の女優さんのはずだったのが急遽出られなくなったため、監督自ら演じることになったという、期せずしての監督夫婦の共演作品になったらしい。 > More
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2003年01月23日

『マルグリット・デュラスの アガタ』

監督・脚本:マルグリット・デュラス at 日仏会館ホール

agata.jpgデュラスを好きかと聞かれれば、「まあまあ」と答えるけれど、実際に作品と向き合うと、パターン化したインモラルなテーマにうんざりしたりいやになったりすることのほうが多い気がする。 とはいえ、現代フランス作家として避けては通れない人物。
学生の頃とは違う観点を見つけられるかと思い、「マルグリット・デュラスを知る夕べ」の会場に向かった。

目下「デュラス 愛の最終章」という映画が公開中ということもあってか、会場はほぼ満席。
やはり女性が多い。中高年の人が多いことに驚いた。
今回は、まず「マルグリット・デュラス ―愛の生涯と作品」 という吉田加南子学習院大学教授の講演があった。
渡されたデュラスのバイオグラフィーを見ると、さすがに独特の人生を送った人だと思う。
特に40歳過ぎてからの活躍が目覚しい。

講演会で一番心に残ったのは、「彼女は家族愛に満たされていないために、愛の葛藤を繰り返してきた」ということ。
貧しい母子家庭に育った彼女には忙しい母親に思う存分甘えられなかったのだろう。
その欲求が彼女の創作源だったというのは納得できる。
親の愛をまっすぐに受けられなかった子供は、どこか歪んだ愛し方をしがちだとも思う。 > More
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2002年10月29日

『僕のスウィング』

トニー・ガトリフ監督 Preview at 玉川高島屋
オスカー・コップ、ルー・レッシュ、チャボロ・シュミット

swing.jpg少年とジャズとの出会い、というテーマの映画かなあと思ったけれど、それは半分しか当たっていなかった。
少年とスウィングとの出会い、というべきかな。ここではスウィングは音楽と少女と両方を意味する。

テーマとなる音楽は、ジャズとジプシー音楽が融合したもので、マヌーシュ・スウィングというらしい。
(マヌーシュ、ジプシー、ジダンはロマと同義語とのこと。)
ジャズギタリスト、ジャンゴ・ラインハルトが創始者という。

夏休み、祖母の家に滞在している少年マックスがジプシージャズギターに魅了され、演奏を教わる日々を軸として、ジプシー少女・スウィングをはじめとしたジプシーたちとの交流がつづられていく。
おそらく上流階級のマックスにとってはジプシーの世界すべてが未知のものばかり。
彼の視点に立った映画なので、ジプシーになじみの薄い私たちも入り込みやすい。 > More
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