2007年02月11日

『クジラの島の少女』

kujira.jpg(原題:Whale Rider/2003年・NZ)
東京国立博物館 平成館大講堂

監督・脚本:ニキ・カーロ
出演:ケイシャ・キャッスル=ヒューズ、ラウィリ・パラテーン、ヴィッキー・ホートン他

マーオリ部族についての作品で、以前から気になっていたもの。今回、東京国立博物館の『マーオリ展』とあわせて上映されることになった。展示品と同種のものが映画のさまざまなシーンに登場するとのこと。

マーオリは、かつて海から来た民族だといわれているらしい。族長の家の跡継ぎとして生まれたのが、男ではなく女だったことで、後継者問題が生じることになる。
父は世継ぎのプレッシャーに嫌気がさして、国を離れ、残された孫娘は厳格な族長である祖父に育てられる。
彼女の父が族長を継ぐ意思がないと知った祖父は、一族中から長男を集めて、次期族長となる後継者を育て上げることにする。⇒ More

2001年04月30日

『Possible Worlds』

『Possible Worlds』 [カナダ映画祭2001] ロベール・ルパージュ監督 at 国際交流基金フォーラム (2001.4.30 祝)

横浜ではフランス映画祭が有名だけれど、今回カナダ映画祭を紹介してもらったので、出かけて行った。
あまりカナダの映画を意識して観たことはない。クローネンバーグがカナダ人とは知っているけれど、彼の作品は噂だけで怖気づいて、全く観たことがない。 どんなものか、カナダ好きの私としてはとても気になるところ。

まず、この「ポシブル・ワールズ」は、全体的におさえた色調で、音響も抑えてある。
基調となるのは水。海や雨の醸し出す色の反映や音の効果、そして水の映像が磨かれた硬質の机に変わりゆく映像の美しさ。
きちんと計算された様式美。北の香りのする静謐な世界を、静物だけでも表現できているのが素晴らしい。
世界的に有名な舞台演出家であるロベール・ルパージュ監督自らが演出を手がけているこの作品。 >続きを読む

『Love Come Down』

『Love Come Down』 [カナダ映画祭2001] クレメント・バーゴ監督 at 国際交流基金フォーラム(2001.4.30 祝)

せっかくだから、もう1本見て行くことに。
もともと映画用のホールではないので席が見やすくないし、椅子も堅くて1本目だけでお尻が痛いけれど、この際だから我慢することにする。 字幕もきちんと見れるように、今度は最前列で観ることにした。

今度は一気にアメリカンな作品だった。夫殺しの罪で服役中の母、父親に教えこまれたドラッグにはまる黒人の主人公、それに父親が違う、ボクサーの白人の兄。
こう書くとさんざんにすさんだ家庭のようだけれど、みんな最後のところで必死に愛情をもって崩壊をおしとどめている、地盤の脆い状況。 >続きを読む