2018年11月26日

人生をプラスにする音楽の力Ⅴ~フルートとギターが奏でる懐かしの映画音楽と名曲~

11月21日(水)
出演:斉藤和志氏(フルート)、坪川真理子氏(ギター)

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気がつけば忙しい毎日を過ごしていた今日この頃、赤坂コミュニティカレッジでフルートとギターという優しい音色の楽器を聴く機会に恵まれました。
プログラムは、オールドムービーのテーマ曲が中心。
聴きなじみのある、優しいメロディが心を和ませます。
演奏者は、東京フィルハーモニー交響楽団首席奏者のフルーティスト斉藤和志氏と、クラシック・ギターリスト坪川真理子氏。
斉藤さんがトークを交えながら曲紹介をしてくれました。

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エンリオ・モリコーネ『ニュー・シネマ・パラダイス』
第一曲目から押しも押されぬ名曲。
斉藤さんは、少年時代にこの映画を観た時には、主人公の中年男性の心理に全く感情移入できなかったそう。
今になって観ると、グイグイと引き込まれて胸打たれるそうです。
懐古調の内容は、大人の涙腺に響くものなんですね。
私も『スタンド・バイ・ミー』の良さがよくわかっていないので、久しぶりに観返してみようかな。

『星に願いを』
『ディア・ハンター』から「カヴァティーナ」
『ディア・ハンター』はロバート・デニーロ主演のベトナム戦争がテーマの映画。
なかなか過酷な内容だということで、観ていませんが、曲はとても美しいメロディ。
それを、情感豊かに聴かせてくれました。

カルロス・ジョビン『イパネマの娘』
あまりにも有名な曲ですが、実際にこの娘のモデルがいたそう。
エロイーザというその女性は、「イパネマの娘」というファッションブランドを立ち上げて、ビジネスマンとしてならしたということです。
さすが、南米の女性はタフですね!

『となりのトトロ』
東フィルはよくジブリ映画音楽の演奏担当をしているそう。
「これを聴いて夢を膨らませる子供たちは、おじさんたちが吹いているとは気づいていないだろう」と。
そんな、子供たちは気にしなさそうですけどね。とぼけた感じのトークが面白いです。

『風の谷のナウシカ』 
宮城道雄『春の海』
尺八と琴が、フルートとギターに変わりました。
でもきちんと雰囲気が出るものですね。洋楽器と和楽器って、思うよりも共通点がありますね。

斉藤さんは、藤原道山氏が同級生で、ある時「題名のない音楽界」で尺八とフルートの吹き比べをすることになり、2人が呼ばれたそう。
実際に吹いてみると、意外とどちらもさほど変わりがなかったため、わかりやすく差をつけるように求められたのだとか。
大変ですね~。

『涙そうそう』
とても長いパイプの楽器が登場しました。
数年前に出来という、まだ新しいバスフルートだそう。
三響楽器による最新型で、普通のフルートよりも長さが倍になり、1オクターブ低い音を出すそう。
バスフルート、初めて見ました。興味津々です。

アントニオ・ルビーラ『禁じられた遊び』
ギター曲なので、坪川さんが解説してくれました。
原題は『ロマンス』ですが、もはや禁じられた遊びのメロディとして覚えこんでいます。
長い間スペイン民謡とされてきましたが、最近スペインのギター奏者ルビーラだと判明したそう。
フランス映画ですが、スペインの曲なんですよね。

イタリア⇒アメリカ⇒スペイン?⇒日本⇒フランスと、映画は移ります。
映画音楽がお好きという斉藤さんは、特にウッディ・アレンのファンで、息子にアレンと付けたくらいだそう。
ただ彼の映画は、ほかの曲を使うそうで、今回のプログラムには登場しませんでした。

ミシェル・ルグラン『シェルブールの雨傘』
『ウエストサイドストーリー』から「アメリカ」と「サムホウェア」邦題「恋は永遠に」
ミュージカル映画になりました。
『ウエストサイドストーリー』は見ましたが、「トゥナイト」しか覚えていません。
「サムホウェア」は邦題「恋は永遠に」で、全く違ってしまっていると、斉藤さんがブツブツ言われていました。
でも、邦題に愛や恋とつけると、売れ行きが格段に違うのだそう。
恋人同士の掛け合いの歌で、男女のメロディをトニーはバスフルート、マリアは普通のフルートで、楽器を変えて演奏されました。

ピアソラ『タンゴの歴史』
やはりスペイン音楽は情熱的ですね。
ギターのイメージが強いですが、それにフルートを載せてもまた雰囲気たっぷりです。

アンコール『虹の彼方に』
最後は、再び懐かしの名曲に戻って締めてくれました。

たくさんの曲を演奏してもらい、たっぷり満足できた演奏会。
質問コーナーもあったので、バスフルートが登場する有名な曲について聞いてみました。
ないそうです!まだ新しい楽器なので、クラシック名曲には使われていないのだとか。
アルトフルートはホルスト『惑星』に使われているとのことでした。

この日、斉藤さんは、バスフルートのほかにも18金のフルート(金なので重いそう)や18世紀の木管フルートをコピーしたもの、現代の木管フルートと、何種類も演奏してくれました。
一言でフルートといっても、楽器によってまた音色が違うものですね。
また、話の流れで、サックスやフルートはバイオリンよりもはるかに簡単なんだよとこっそり教えていただきました。
フルートとバイオリンをやっていた私。再開する時にはまずフルートからにしようと思います。
posted by リカ at 18:46| Comment(0) | 【music】Classic・室内楽 | 更新情報をチェックする

2018年11月08日

ヴァイオリニスト小林美樹さんおよび東工大生による室内楽の饗宴

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第1部「東工大生によるコンサート」
・メンデルスゾーン『弦楽四重奏曲第2番』から第1および第4楽章
 安納爽響、彦坂元(ヴァイオリン)米倉和花奈(ヴィオラ)川原佑介(チェロ)
・ドヴォルザーク『弦楽四重奏曲第9番』から第1楽章
 北玲男、田中詩織(ヴァイオリン)川上創(ヴィオラ)守本和生(チェロ)
・ティボー『序奏、主題と変奏』(トロンボーン四重奏)
 秋山朋也、樋口奏斗、宋叡陽、鴨川友輔(トロンボーン)
・三浦真理『思い出は銀の笛』(フルート四重奏)
 五十嵐和幸、桐野雄貴、籠橋香歩、鈴木紗絵(フルート)

第2部「小林美樹 ヴァイオリンリサイタル」
 小林美樹(ヴァイオリン)、吉兼加奈子(ピアノ)
・ドヴォルザーク=クライスラー『スラヴ幻想曲』
 (母の教え給いし歌&ロマンティックな小品から第1曲)
・モーツァルト『ハフナー・セレナーデ』からロンド
・グリーグ『ヴァイオリンソナタ第3番』
・サン=サーンス『序奏とロンドカプリチオーソ』ほか

東工大コンサートシリーズ2018秋・第2回。
第1部は東京工業大学管弦楽団メンバーのアンサンブル、第2部はヴァイオリニスト小林美樹さんのリサイタル。
内容が盛りだくさんのため、早めの開始時間で急いで会場に向かいました。

第2部の小林美樹さんは、21歳でヴィエニャフスキ国際ヴァイオリン・コンクール(2011)の第2位を受賞した、新進気鋭の若手演奏家。

ピアノの吉兼加奈子さんとは、小学校からの長い友達で、それぞれ同時期にザルツブルク・モーツァルテウムとウィーン国立音大に留学し、励まし合ってがんばっていたとのこと。
ぴったりと息のあった演奏を聴かせてくれました。

間近で実際に聴くプロのヴァイオリン。すばらしく澄んだ、よい音色です。
曲目も、抒情的で重厚だったり、華麗で上品だったりと、ヴァイオリンの美しさを存分に味わわせてくれるものばかり。
ご本人たちも「普通のコンサートではまず無いこと」と言われていたように、今回は限られた短い時間の中で、短い休憩をはさんで、長い難曲を次々と披露していくプログラム。
聴衆にとっては夢のような時間でしたが、集中力を要する演奏者の負担は、かなり大きかったことでしょう。

ですがさすがはプロ、疲労困憊だろうことをそぶりにもみせず、アンコールはパラディス『シシリエンヌ』とモンティ『チャールダッシュ』という太っ腹ぶり。
この難しい曲をアンコールに持ってきて、完璧に演奏してくれるなんて、すごい!
すっかり彼女たちのファンになりました。

秋の夜長にぴったりな、ロマンチックな曲目の揃ったクラシックリサイタル。
東工大生の合奏とヴァイオリンの流麗な音色に酔いしれました。
posted by リカ at 11:05| Comment(0) | 【music】Classic・室内楽 | 更新情報をチェックする

2018年10月22日

室内楽コンサートVol.13

演奏:港北区民交響楽団
2018年10月21日
大倉山記念館

プログラム:
ハイドン:弦楽四重奏曲第79番
ベートーベン:管楽八重奏曲、
スターダスト、枯葉など

アットホームな演奏会。
母体は交響楽団ながら、数名のグループに分かれての演奏なので、室内楽となっていました。
演奏者の年齢層は幅広く、レベルも個人差があります。
間違えながらも合奏を楽しんでいる様子が伝わってきて、親近感を覚えます。
秋になったことだし、私も楽器演奏を再開しようかなという気持ちになりました。
posted by リカ at 17:27| Comment(0) | 【music】Classic・室内楽 | 更新情報をチェックする