2016年06月11日

フランスの風景 樹をめぐる物語

東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館、6月9日

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シャルル=フランソワ・ドービニー『ヴァルモンドワの下草』(1872)


風景画ってきれいで、心が落ち着きますね。
印象派が好きな日本人は、比較的風景画も好きなのではないかと思います。
今回は、あるようでなかった、樹木をモティーフにした展覧会です。

もともと絵画は、歴史画の格が高く、風景は背景として添え物程度に描かれる程度でしたが、イギリスからコンスタブルなどによる風景画が取り込まれ、また産業の復興による都市の人口増加から、郊外への憧れが生まれるようになったのが、フランス風景画の流れのきっかけとされています。

第1章:戸外制作の画家たち

この時期の作品タイトルには、フォンテーヌブローとバルビゾンが時々見られます。
フォンテーヌブローの森の中にあるのが、画家たちが集まったバルビゾン村になります。

さりげなく、ジョルジュ・サンドの小品『池のある風景、樹木と山』が飾られていました。繊細な自然画でした。
ある作品のタイトルの中にあった「自然にならって(d'apres nature)」という言葉が、その後の仏近代絵画のテーマになっていったそうです。

コローは夏に屋外でスケッチし、冬にはそれを屋内で制作したとのこと。
理想的な生活ですね。

作品に描かれる樹木では、断然「樫」の木が多かったです。
フランスに多い木なのか、絵になるからなのかはわかりません。

アレクサンドル・ルネ・ヴェロンはピクチャレスクな構図を好んだ画家だそうで、展示品『ロワン川のヌムール橋』も確かに絵になる作品でした。

第2章:印象派の画家たちと同時代の風景画

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クロード・モネ『ヴェトゥイユの河岸からの眺め、ラヴァクール(夕暮れの効果)』(1880頃)


大きな油絵。この作品を手掛けた頃の彼は、妻カミーユが若くして亡くなり、パトロンが破産し、その妻子を彼が養っていたというとても大変な時期を過ごしていたそうです。
でも、そんなハードモードの人生を悟らせることのない、力強く生き生きとした作品に、彼の強さを見ました。

カミーユ・ピサロは有名な画家ですが、他に何人もピサロの名の画家の作品が展示されていました。
全て、彼の息子によるもの。リュシアンは長男、フェリックスは三男、そしてリュドヴィク=ロドは四男だそうです。
二男はわかりませんが、息子たちは父親のように、次々と画家になっていったんですね。しかしフェリックスは23歳の若さで亡くなったそうで、残された作品は貴重なものとなっています。

第3章:ポスト印象主義と20世紀前衛芸術への試み

これまでは、風景画イコール外に向かうもの、という認識だったものが、内に向かう対象として描かれるようになった頃。
象徴派やフォーヴィスムの作品が集められています。

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ケル=グザヴィエ・ルーセル『青い服の女性、サン=トロペ』(1905‐1910)

神話色のない今回の展覧会の中で、小品ながらも目立つ、ギリシア神話を思わせる一枚でした。

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フェリックス・ヴァロットン『オンフルールの眺め、朝』(1912)

ナビ派の画家である彼の作品展を昨年観に行ったものです。不自然なかたちの樹木が不安定さと不思議さを醸し出していました。

ほぼすべての作品に解説がついており、理解に役立ちました。
全体的に、他の展覧会よりも、地名のついたタイトルの作品が多いことに気がつきます
風景画だから、どうしてもそうなるのでしょう。

風景画は、やはり見ていて心落ち着くもの。
終わってみて、今回のテーマを思い起こすと、確かに樹木の絵ばかりでしたが、全く見飽きることもなく、ナチュラルに鑑賞することができました。

展覧会「フランスの風景 樹をめぐる物語」は、6月26日(日)まで公開中です。

posted by リカ at 21:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 【finearts】西洋画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月06日

12月プラネタリウム「宇宙観測新時代」フュージョン投影「宇宙の姿を求める旅」

11209410_942893682469631_7443671289925072590_n.jpg12.27 @ かわさき宙と緑の科学館 サイエンスプリン

季節的に星座観測しやすいのは夏ですが、星がきれいに見えるのは冬だという気がします。
今回は、「シリウス、アルデバラン、ペテルギウス」といった星が採り上げられました。
この辺の星は、小さい頃から名前の響きのかっこよさに惹かれており、今聞いてもかなりときめきます。
中二病でしょうか?
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posted by リカ at 17:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 【finearts】西洋画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月13日

「プラド美術館展ースペイン宮廷 美への情熱」

2015年11月11日 at 三菱一号館美術館
by 安井裕雄(本展覧会担当学芸員)、中村剛士(ナビゲーター)

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三菱一号館美術館の開館5周年を記念して開催されている展覧会。
スペイン王家コレクションを展示するプラド美術館で2013年に開催された『Captive Beauty. Fra Angelico to Fortuny』展を再構成した展覧会になります。
今回の出品は102点。時代は15世紀から19世紀までに渡ります。

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青い日記帳×「プラド美術館展」主宰のブロガー特別内覧会に参加しました。
まず館長のご挨拶があり、次いで「青い日記帳」主宰のTakさんのお話、それから安井学芸員の解説になりました。残念ながらブレてしまいましたが。

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館長は、このムリーリョの≪ロザリオの聖母≫(1650-55年)が今回の展覧会作品の中で一番お好きなのだそう。
ムリーリョの絵画はどれも清らかであどけなく、心が洗われるようです。⇒ More
posted by リカ at 14:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 【finearts】西洋画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする