2017年11月07日

運慶の後継者たち-康円と善派を中心に

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トランプ大統領訪日中の厳戒態勢の都心を抜けて、東京国立博物館へ。
今回は平成館の『運慶』展ではなく、本館が目的です。

ここはなんといっても、撮影可の美術品が多いのがありがたいところ。
外国人も熱心に見学しています。

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塩山蒔絵細太刀拵 初代飯塚桃葉作 江戸時代・18世紀


初代飯塚桃葉は、蜂須賀家の御用蒔絵師。
儀式用に作られた細太刀の美しい鞘の絵巻は、まさに芸術品です。

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【重文】金銅聖観音懸仏 鎌倉時代・建治元年(1275)
 

鏡板に立体的な仏像・神像を取り付けた懸仏。
穏やかで安らいだ、美しい表情です。

刀剣の部屋には刀剣女子が展示品の前に貼りついていました。
国宝まで撮影可とは太っ腹です。

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【国宝】太刀 長船景光(号 小龍景光) 鎌倉時代・元亨2年(1322)


鎌倉時代末期に活躍した景光は、長光の子で備前長船派の正系の刀工。この太刀は直刃調の刃文で景光の最高傑作とされています。
倶利伽羅龍と梵字が浮き彫りになっており「小龍景光」と号されています。

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【重文】刀 相州正宗(名物 石田正宗) 鎌倉時代・14世紀


正宗が作刀した日本刀の一つで、号の「石田」は石田三成が所持したことに由来しています。

小部屋を通って今回の目的地、本館14室にやってきました。
特別展『運慶』展の公開に合わせて、ここで『運慶の後継者たち―康円と善派を中心に』が開催されております。

運慶の孫にあたる康円(1207~?)と、康円と同じ頃に活躍した仏師、善円(のち善慶と改名、1197~1258)の作品をメインとした展示。
善円らの系統の仏師たちは善派と呼ばれ、康円の慶派とは別に、奈良を中心に活動していました。
展示品は康円作が10点、善円作が1点、無銘3点の計14点。
うち12点が重要文化財です。

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重要文化財 菩薩立像 鎌倉時代・13世紀


この像は、上下の唇にも薄い水晶板を当てており、玉眼だけでなく玉唇の技法が用いられています。

ほかの鎌倉時代重要文化財では、興福寺伝来の文殊菩薩坐像と善財童子立像、京都・神護寺蔵の愛染明王坐像が展示されています。(3点とも康円作)

運慶の流れを汲んだ生き生きとした仏像が間近で見られ、小さな展示ですが、運慶以後の鎌倉彫刻が紹介されています。

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晴天の美しい休日。ちょうど奥の庭園が公開されており、美しい敷地内で多くの人がくつろいでいました。

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『運慶の後継者たち―康円と善派を中心に』
2017年8月29日(火) ~ 2017年12月3日(日)
東京国立博物館 本館(日本美術):公式サイト
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2016年02月26日

特別展「バロン住友の美的生活 美の夢は終わらない」

mainimg.jpg2月25日(木)web内覧会・ギャラリートーク
会場 泉屋博古館 分館

泉屋博古館は、京都と東京にあり、東京は分館になります。
京都の方にもいつか訪れる機会があればよいと思っていますが、今回は東京の特別展に向かいました。

明治・大正時代に住友グループの基礎を築いた住友家15代当主、春翠(1864~1926)。
男爵(バロン)住友と呼ばれた彼は、ビジネスマンだっただけではなく、さまざまな文化活動の後援を行い、多種多彩な美術品のコレクターでもありました。
春翠の生誕150年目となる今年、彼の築いた住友コレクションの展覧会が2部構成で開催されることとなりました。

*今回は、美術館より特別に撮影の許可を頂いています。
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posted by リカ at 19:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 【finearts】その他 | 更新情報をチェックする

2015年12月31日

2015年のアート振り返り

今年、アートリコに掲載した鑑賞記をピックアップして振り返ってみます。

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1月
 ○ 池上彰講演会
2月
 ○ ワシントン・ナショナル・ギャラリー展 [三菱一号館美術館]
 ○ 「Dialogue in the Dark」(暗やみ)体験
3月
 ○ 円空・木喰展 [そごう美術館]
4月
 ○ 大英博物館展 [東京都美術館]
5月
 ○ かわさき宙と緑の科学館 プラネタリウム
6月
 ○ 那波多目功一展 [そごう美術館]
7月
 ○ バロック(古楽器)アンサンブルリサイタル
8月
 ○ 秘蔵の名品アートコレクション展~ 日本の美を極める~ [ホテルオークラ]
 ○ 歌川国芳展 [そごう美術館]
9月
 ○ 華道家 假屋崎省吾の世界 [目黒雅叙園・百段階段]
 ○ 浪曲(女浪曲師となった、電波少年のケイコ先生こと春野恵子さんの公演)
10月
 ○ 編集工学研究所の編集説明会(松永正剛氏に遭遇)
11月
 ○ トロンボーンのソロ演奏を別日に2度聴く(リサイタルとオーケストラとの共演)
 ○ 8 Hands' Piano Performance(4人のピアニストによる演奏)
 ○ プラド美術館展ースペイン宮廷 美への情熱 [三菱一号館美術館]
12月
 ○ 「SPECIAL.T In the Dark」(暗やみの中での食事体験)
 ○ マンホールの会(土木カフェ)
 ○ 幇間芸人(たいこもち)の伝統芸
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posted by リカ at 14:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 【finearts】その他 | 更新情報をチェックする