2018年01月17日

ご先祖調べは面白い~ご先祖様はあなたの調査を待っている~

日時 2017年11月19日(日) 港北図書館
講師 戸部 廣康(独)国立高専機構・高知高専 名誉教授
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ルーツ調べに興味があるものの、過去にさかのぼって情報を探していくのはなかなか難しいもの。
なにかいいコツはないかと、ご自身の先祖探しを進めて『ご先祖様に会いに行く』『ご先祖様は土佐藩のお抱え能役者』といった著作を出された講師の話を聞きに行きました。
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PDFや画像でわかりやすく解説していただけました。
以下まとめです。

● 姓(かばね)・苗字とは
かつては支配階級の貴族・武士のみが持っていたもの
1870年 平民苗字許可制
1871年(明治)戸籍法
1875年 平民苗字必称義務令

・自分の名字について
講師の「戸部」に近い「卜部」は、古代日本で女性首長(リーダー)の尊称

● 従来の先祖調査法
江戸時代
・「過去帳・宗門人別帳」:お寺・檀家システム(農民・町民の情報)
・「分限帳」藩の職員名簿(侍の情報)
・郷土史、県史:図書館、郷土資料館が所蔵

● 名字ネット
エクセル表にする
「卜部」関東に集中、群馬、真田街道沿いに多い
「卜部一族」山内家…尾張→姫路→土佐と移った

・松本清張「点と線」そして面へ
考える作業

● 自分の名字を含む地名を検索

● 公的データベース
「東京大学史料編纂所」専門的・膨大な資料で時間がかかる

書籍
● 歴史書、軍機、歴史小説、人名事典
卜部の名→「信長工記 甲陽年鑑」などに見られる
史実の解釈は諸説、定説あり、真実とは違う
「地方別 日本の名族」

● 雑誌、コミック、玩具からも情報を得る
アニメ「忍たま乱太郎」の卜部さん:モデルがいた。作品中唯一実在したキャラ。

実地調査
○ 地方の郷土資料館での情報収集:学芸員、司書
○ 古戦場、城址等の史跡、寺社・墓所等の宗教施設
○ 実地調査の協力者を得る:土地に詳しい人

家紋の重要性
○ 家紋とは一族の団結のシンボル
平安時代は牛車マーク 平安時代に牛車につけれられたのが始まり
戦国時代の武士によってmodify(変形)

○ 日本の五大、十大家紋
五大紋 鷹の羽(たかのは)、片喰(かたぐい)、木瓜、藤、桐
十大紋 五大紋 + 蔦、茗荷、沢瀉、橘、柏

仏教の宗派
空海―弟子 覚鑁(かくばん)根来寺
真言宗は智山派と豊山派に分かれた

杉山神社:五十猛尊(イソタケルノミコト、スサノオの子)、日本尊命(ヤマトタケルノミコト)などを祀る

まとめ
・姓・苗字、家紋、宗派が一致すれば、同族。
・ネットではわからないところも多い
・日本全国での分布の棒グラフを作る
・歴史上有名な戦いとの関連を見つけ出すことが重要(桶狭間、川中島、関が原など)
・同族の方からの系図の情報提供が重要

2018年01月09日

「池田重子 横浜スタイル展」昔きもの〜現代KIMONO

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そごう横浜店

着物デザイナー、コーディネーターで、日本一の着物のコレクターとして知られる池田重子氏の展示会。
横浜の人で、ご実家がとても裕福だったようです。幼少時より美に触れ合う機会が多く、センスが磨かれていったのでしょう。

おびただしい数の着物とアクセサリー。そのどれもが斬新でモダンなセンスにあふれています。
着物にあるべきという固定観念を覆すような自由なデザインのものばかり。枠にとらわれない広がりを感じます。
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和装姿のおかいものクマ(撮影可スポット)

帯留めのコレクションは、テーマ別にまとめられていました。
横浜らしく帆船のものや、熱帯魚、バイオリンなど、およそ和風のイメージがないものに驚きます。

さらに麻雀の牌やトランプの帯が目を引きました。
また、英字新聞が刺繍された帯には度肝を抜かれました。
刺繍は精巧で、英字が一字ずつ読み取れるよう。
タイトルはTimes誌のようでした。

帯というと正絹の高価な一点もののイメージが強いだけに、そう何度もつけられないような大胆な柄を見ると、こちらがドキドキしてしまいます。
メソポタミアの地理の柄帯もあり、何とも不思議な気持ちになりました。

歌舞伎の隈取の顔と海老蔵と言う文字が縫いこまれた帯もありました。
また三番叟(さんばそう)という舞を題材にしたものも。
和風といってもここまでテーマを狭めると、やはり着ていく場所は限られます。

絹だけではなく、インディゴやインド更紗で仕立てたものもありました。

クジャクの羽根の刺繍が袖についた、まるで宝塚のように華やかな着物もありましたが、どれほどモダンなデザインや配色でも、ちっとも下品ではないのがやはりセンスだと思わせます。

目立つだけではなく、男女兼用で着れそうなほどにぐっと男性色に近づいたダークシックなものもありました。
男女の着物の違いはおはしょりのあるなししかないようにまで思えてくる徹底ぶりでした。

目立つ柄のものこそ、合わせるのが難しいものですが、ピタリと揃えてくるのは、やはり膨大なコレクションがあってこそ。
帯留や袋物などを含めると10,000点以上のコレクションがあるそうです。
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IKKOさんのお花が飾られていると思ったら、IKKOコレクションも展示されているとのこと。
和紙に墨で書かれた手紙もありました。

入り口前の発券場には、いつになく長い行列ができており、人気の高さがうかがえます。
着物姿の人々が次々と入って行くのを見て、後ろの2人連れが「私たちも着物で来るんだったわ」と話していました。

年始に訪れたということもあってか、会場内は着物姿の人がたくさん。和装の人の方が多いくらいでした。
また女性率ほぼ100%。男性は2人のみ見かけましたが、どちらも奥さんの付き添いでした。
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皆さんすてきな装い。自信がないと着て来れないでしょう。
コーディネイト法なども紹介されており、皆さん熱心に見入っていました。
成人式の二十歳の人々の晴れ姿を見る前に、華やかな池田コレクションと共に、ご年配の方々の堂に入った装いを間近に鑑賞することができました。
posted by リカ at 17:00| Comment(0) | 【finearts】その他 | 更新情報をチェックする